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「その気持ち、なんて言う?」 感想


Eテレで放送された教養バラエティ番組「言葉にできない、そんな夜。」を書籍化したものです。

この本を図書館で借りた。

番組が大好きだったので、懐かしい気持ちになりながら読みました。
今年のお正月にやるはずだった特番が放送中止になり、見れていないことがずっと心残りで。
本来なら、再放送もしてただろう番組なのに、もう見れないのだろうか。
撮っていた録画を、心に残った場面だけでも残しておけばよかった。特に、朝井リョウで何度も声出して笑ったのを覚えてる。何で笑ったのか、内容は忘れてしまった。面白くても忘れてしまうのです。だから悔やまれる。そして私、朝井リョウ好きすぎ。朝井リョウガチファンではないものの、だいぶ好きっぽい。

視聴者もだけど、制作や出演者の方たちのが何倍も無念だろうなと思いながら読み進めていました。

どこかで、特番の内容が入っていないかな?ということを期待しながら読んでいたのだけれど、そもそも本の出版が特番放送よりも前だったので、載っているわけもなく。
だから、いつか特番収録の内容を本にしてくれないかな、待っている人がここに一人はいるよ、てか一人どころではないはず!などと考えていました。
本じゃなくても、動画でもなんでもいい。YouTubeとかに編集版出ないかな。切望。

基本的にはテレビ放送していた内容をまとめていたんだけど、出演者の方が書き下ろしたページが後ろにあったのがとてもよかった。

言葉や、書くということに対してそれぞれの視点で書かれていて、怖がらず言葉を摂取し続けて、インプットもアウトプットもした方がいいということを私は最終的に受け取りました。

恐れていても、何も始まらない。
何が怖いのか。恥ずかしいのか。別にいいじゃん。特に失うものなんてない。ただ自分が勝手に恥ずかしいだけ。自意識が高いだけ。


辞書を作っている方の言葉が印象的で、自分にとって大切だと思ったからメモしてた。それをここにも載せておこうと思う。

私たちは、ついつい自分が標準だと思い込んで、「他の人々も自分と同じように考えるだろう、同じ意味合いで言葉を使うだろう」と錯覚することが多いようです。
でも、実際には、お互いの言語感覚が食い違うことはいくらでもあります。「言葉は誰もが自分と同じ使い方をしているわけではない」と肝に銘じる必要があります。
自分と違う言葉の使い方に接すると「それは誤用だ、自分の使い方が正しいのだ」と考えたくなります。ところが、誤用だと思っていた使い方も、じつは昔からあったり、一定の勢力を持っていたりします。他人から見れば、こちらの言葉遣いのほうが奇妙だと感じられるかもしれません。
「目の前の相手は、この言葉を自分とは違う意味で使っているのではないか」と想像力を働かせるようにすれば、誤解の発生はある程度抑えることができるでしょう。

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ころう
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