HCD-Net東海UXデザイン連続セミナーDay3 2018/8/25
本日はUXデザイン連続セミナーのDay3。
蒸し暑い日でしたが、台風20号も過ぎ去って無事開催できました。
・講義の補講
・ワークショップと参加者へのアドバイス方法
・ペルソナへの感情移入
・迷ったときは?
・嬉しかったこと
■講義の補講
今日は午前中にDay1とDay2の講義分の補講を実施しました。
天候の影響で来られなかった人が多かったため井登さんのご好意で
まずは講義を実施していただくことになりました。とてもありがたいです。
まずは講義をインプットして午後のセミナーに備えます。
改めて聞いて納得したのは、KA法の価値抽出はコンテキストが分かってないとダメ。確かにこの前のUX名古屋Salonではそれで失敗したので、次はコンテキストが分かるように工夫しよう。
昼ご飯は時間がなかったので、地下の立ち食いきしめん屋さんで済ませました。
■ワークショップと参加者へのアドバイス方法
今日のワークショップは盛りだくさんでサービスのコンセプトを策定し、カスタマージャーニーマップで時間軸、行動、思考を書いて、感情曲線を書き理想の姿とそれを実現するアイデアを書いていきました。
新しいサービスのためのAsIsのジャーニーマップだったので、みなさん時間軸の取り方に苦労されていました。
今回のサービスコンセプトでどういうことを解決したいと思っているかで時間軸の取り方が変わってきますからね。
前回の反省を活かし、今回は自分も得意なところであるので、チームの成果物をみて、悩んでるところや違和感のあるところに対して、意見を言っていくことにしました。
あるチームのペルソナは業務のことに対してとても向上心の高く、ゆくゆくは講演とか本まで出したいと思っているほどの意識が高い人物だった。
でもサービスコンセプトは勉強はするけど、そのための一歩が踏み足せず行動が出来ない人のために一歩を踏み出してもらうためのサービスだった。
あれ?行動できないだなんて、そんなことペルソナに一言も書いてなかったな〜とペルソナに書かれていないことがまだチームメンバーの中にある感じがした。
例えばその行動をできない、アウトプットできない障害はなんなのか、自身がないのか、炎上するのが怖いのか、アウトプットの方法を知らないだけなのか、そういうところが分かってないとそれを支援するサービスの発想ができないと思います。
今回は他にも色々悩んでいるチームがあり、色々アドバイスしましたが、やはりどれだけ介入していいか迷う部分は多かったです。
アドバイスをすぐにすることができるけど、学んでもらうには自ら考えてもらう必要がある。そのさじ加減が難しいですね。
■ペルソナへの感情移入
自分がワークショップでCJMを書いてもらうときは1人の体験を書き出すことが多いので、分かりやすいですが、今回は2人の結果を一度価値マップにして抽象度を高くしたワークショップではやったことないので、難しかったのだと思います。
ただ価値マップも作ってペルソナも作っているので、このペルソナってこういう人だよねってのが出てくるはず。出てこないのであればペルソナへの共感が足りてないってことだと思います。
自分が実際の業務でやったペルソナとジャーニーマップは、想定でもこの人の趣味とか仕事のモチベーションがスラスラ出てききました。
この人ってどんなSNS使ってそうか。もしくは使ってないのか、なぜそうしているのかが出てきますね。
それっぽいストーリーにする。つまりどれだけペルソナに感情移入できるか。感情移入できないなら、ペルソナの作り込みが甘いし、インタビューのインプットが足りないということになりますね。
■迷ったときは?
アイデアやCJMの行動や思考で迷ったらペルソナに聞こう。
そのためのペルソナだし、そこに情報がないなら(今回のような状況なら)どんどんインタビューした人、もしくはペルソナの思考に近い人に聞いてみよう。
う〜んと悩んでても出てきませんし(出てきても推測)、事実ベースのが議論しやすい。ワークショップではどんどん聞いていきましょう。
ただ実際の業務のインタビューでは後からはほぼ聞けないので、インタビューの中で聞いてしまわないといけない。それがどこまでかを知るためにセミナーでは先に進んで足らなかったと思う部分を明らかにしていきます。
また他のチームを見て偵察するのもいいです。特に似たようなペルソナにしているところにはヒントがあるかもしれません。
どこかのチームのペルソナが自分に重ねて合わさってちょっと鳥肌が立ちました。
テーマが「働く」でこのセミナーに来ている人たちなので、似ている人は多いよね。
しかもこの連続セミナーを企画するにあたってペルソナを作って、少しだけ5/12のセミナーで紹介したら、これって昔の公一君じゃないのって勅使さんに言われたんですが、そのときは違うよ〜って思ったけど、もしかしたらそうなのかもしれませんね。
■嬉しかったこと
今回連続セミナー3回目にして色んな変化が出てきて嬉しいことがたくさんありました。
・会場準備
今回は常葉の2人がいないので準備の人手が足りないな〜と思っていて、参加者の1人に早く来てもらったんだけど、他の人も数名なぜか皆早く来てくれた。きっと理由は宿題が終わってなかったので、早く来て話し合いをしようとしてたんでしょうね。準備を手伝っていただけて助かりました。
次回からは早めに来ても大丈夫と連絡して、準備を手伝ってもらって場所を提供しよう。
・会場の案内
それと今回は常葉の2人が欠席なので会場に貼る案内をどうしようか困っていた。それを察して吉野さんが書いてきてくれた。だいぶ今までとテイストは違いすぎるがw
でもこれって参加している皆でセミナーを作りあげていくってことではないだろうか。次も誰かに書いてきてもらおう。
・UXデザインや連続セミナーの良さ
今までUXデザインって?って思っていた方や単発で受講していた方から、連続だから分かることがあると連続セミナーを受けてよかったという反応を懇親会で聞けて嬉しかったです。
次回は9/8(土)で(ブログを書き上げている時点で今週末ですが)山崎先生によるワークショップだから楽しみです。
■みなさんのブログ
参加者の林さん:サービスジャーニーマップでアイデア発想の種をつくる/UXデザイン連続セミナーDay3
参加者の吉野さん:UXデザイン連続セミナー Day3の話
運営の春原さん:HCD-Net東海 UXデザイン連続セミナー Day3
■HCD-Net東海UXデザイン連続セミナーアーカイブ
07月07日(土):Day1 実践的デプスインタビュー技法
07月28日(土):Day2 価値の構造化とペルソナデザイン
08月25日(土):Day3 ユーザー体験の俯瞰的な可視化によるアイデア発想手法
09月08日(土):Day4 アイデアを拡張する思考法(仮)
11月03日(土):Day5 プロトタイピングによるエバリュエーション手法