マガジンのカバー画像

イリイスト転職ノート

19
運営しているクリエイター

2020年1月の記事一覧

20/01/30

早めに業務を切り上げた彼はこの日、気になっていた職種のミートアップに参加した。
生の声を聞いた彼は(少なくとも現職より)自身の資質にマッチした仕事であるという印象を受けた。
昨日の「やりたいこととのバランス」という考えは一旦彼の頭から消えた。
この仕事自体、自分のなりたい状態に近づけるため、表現活動は並行して行えばいいと考えたからだ。
気になっていた職種にポジティブな気持ちを持てた、ということで、

もっとみる

20/01/29

この日も彼は『科学的な適職』にならい、
「仕事満足度尺度」を測定することにした。
64の問いに5段階で答え、満足度を数値化する、というものだ。

現職を想定し質問に答え、算出された合計値は「161点」であった。

点数の判断方法として示されているのは下記の通り。
 64-192点…仕事にかなりの不満がある。転職を考えるか、ジョブクラフティングにより労働環境改善に取り組むべき。
 193-256点…

もっとみる

20/01/20

友人と話す中でもう一つ、彼が気になっていたことがある。
それは、「行動が足りていない」ということだ。

wantedlyで話を聞きに行くでもいい、
気になった会社に応募してみるでもいい、
自己分析と業界選定をある程度終えたのだから、
動かなければいけない、と彼は考えている。

自分を追い込もうと、彼は
・転職エージェントへの応募時期の宣言
・過去使っていた転職エージェントへの再コンタクト(近況報告

もっとみる

20/01/27

ある程度洗い出した企業リストをさらに精査するべく、
彼は『科学的な適職』に則りマトリクス分析を実施した。

結果、
現職企業…60点
A社…74点
B社…68点
C社…65点
D社…66点
E社…70点
F社…63点
となった。

評価項目の重みとしては
・達成(フィードバックの有無)
・明確(タスク、ビジョン、評価)
・貢献(どれだけ役立ったか)
の3つが上位であった。

転職エージェントやwa

もっとみる

20/01/21

この日、彼は溜まりに溜まっていた
転職エージェントからの紹介求人を少し選別した。

A社…新規開拓(ひたすらテレアポ)の要素が高過ぎて見送り
B社…口コミが酷くて見送り(超トップダウン)
C社…業界構造・商材に限界があると思い見送り
と言った具合だ。

判断のリソースとして彼が使っているのは
・社長インタビュー
・社員インタビュー
・ネット口コミ
がメインである。
かつての彼は残業時間と年収ばか

もっとみる

20/01/18

久しぶりに友人と会った彼は、
転職活動の近況を伝えた。
・長らく続けていた自己分析が終わったこと
・業界と職種は絞れてきたこと
など。
彼の友人は、就職エージェントをしている。

話の中で彼は友人に、
自身の希望する業界はベンチャーが多いが、
果たしてベンチャーが自身の性質に合っているか不安があると伝えた。
彼と非常に資質が近い友人は、
・スピード感があって楽しいこと
・変化があって楽しいこと

もっとみる

20/01/16

この日、彼は仕事でミスをした。

前週に訪問した「得意先の得意先」でのプレゼンテーションと説明がうまくいかなかった。

理由は事前準備の不足とnoという勇気が足りなかったことだと自分で分析をしたが、
何より彼が傷ついたのは、がっかりした様子の得意先や得意先の得意先だった。

彼がモチベーションを得る源泉が
「人と協力すること」であるならば、
彼がモチベーションを失う源泉は
「他者の失望や悪意」だと

もっとみる

20/01/17

前日の彼の失敗は、
得意先、得意先の得意先の協力の元
ことなきを得た。

振り返ってみると些細なものだったのかもしれないという思いを、彼は打ち消そうと考えた。
代わりに、次回は2度と同じミスをしないと誓った。

20/01/10

・この日も、彼は現職を通して自身のモチベーションの厳選に触れた。

得意先と「得意先の得意先」を訪問する機会があり、
そこで彼は得意先の得意先に対して、得意先に代わり説明やサポートを行った。

いつもは矢印が互いを向き合っている得意先と、
この日は同じ方向を向けたように感じた彼は、
確かに強い高揚感を覚えた。

訪問内容を社内スタッフに共有する際も、
彼はスタッフと同じ方向に向かって頑張れている感

もっとみる

20/01/09

この日も彼は現職が忙しく転職活動はできなかったが、
自身のモチベーションの源泉について考える機会を得る1日となった。

①人の善意
前日から得意先にお願いしていたタスクに対して、想定以上のスピードで得意先が応えてくれた。
彼はすぐさま得意先にお礼を伝えた。
善意と好意だけで物事が前に進んだこと、「一緒に頑張ってなんとかした」感覚を得られたことは彼にとって久しぶりであった。
業務としては些細な内容だ

もっとみる

20/01/08

現職の仕事が立て込んでしまい
彼はこの日ほとんど転職関係の動きが出来なかった。

「得る情報の量に偏りが出がちで、それが判断にも大きく影響している」
という課題があったため、
この日彼は気になっている他の会社についても業務の合間に調べてみた。

彼が使うリソースは主に社員インタビュー、社長インタビュー、会社口コミサイト等。
案の定他の会社に対する興味の度合いも上がった。
一方で、明らかに「ここは合

もっとみる

20/01/07

彼は、自身の中で課題となっていた
「企業選びの軸とその理由を明確に言語化する作業」
に挑戦した。

数多のアセスメントツールを使い、
数十冊の本を読み、
既に情報過多になっているうえ、
すぐに他のことに気を取られてしまう彼の注意力散漫な性質も相まって
作業自体は難儀したが、
最終的に彼は
「競争よりも共創がしたい」
「世の中にルーザーを作りたくない」
という言葉をノートに記した。
これまで数ヶ月を

もっとみる

20/01/06

彼は、自分を担当する転職アドバイザーに、
会社選びの軸、方向性と意向の報告をした。
就職活動における自分に足りないものとして、
「気持ちと思考の言語化がまだ甘い」ことを実感した様子だ。

夜、パートナーとの会話の中で彼は
「利益先行主義、KPIだけを追いかけるビジネスモデルには限界があると思う」
と述べた。
何故、「仕組みを作っている会社」に魅力を感じているのか。
何故、今の会社の仕組みに歪みを感

もっとみる

20/01/05

これまで彼が行ってきた自己分析は全て、
性格診断や適性検査に寄ったものばかりだった。
昨年末に実施した転職エージェントとの面談で、
「これらの分析は内定が出てからで良い」と言われたこと、
自分本意な分析であることを彼自身も薄々感じていたことから、
この日は過去に読んだ本を元により「企業寄り」な分析をすることにした。

昔参加した転職イベントの内容を思い出した彼は、
自分の「will」「want」「

もっとみる