旦那との仲は良くないけれど、他人には旦那を見つけなさいという人の話。

自分が子どもを欲しくないということが分かり、さて、じゃあ私はそもそも結婚したいのか?としっかり考えるようになって、気づいたことがある。「旦那を見つけな」「結婚しな」「子どもは?」と言ってくる他人の存在だ。

以前はその言葉を聞く度に傷ついていた。恋人がいないこと、結婚相手がいないこと、子どもがいないことを、重大な欠陥のように思っていたから。毒親に育てられなければ、私だって結婚に意欲的になれたのに。自分の欠点を指摘されている気持ちになった。

だけど先日、ある人に「あんたも早く旦那見つけな」と言われて、んん…??と思ったのだ。なぜってその人は、その言葉の直前まで旦那のことを悪く言っていたから。

思えば父もそうだった。家族のことは絶対に貶すし、私には暴言ばかりだったし、母とも仲が良いわけではなかった。祖母も毒親で、父は結局今日に至るまで祖母の言いなりだった。けれど私には、「どうせお前は結婚できない」とよく言っていたのだ。

何で彼らの中では結婚=絶対正義、みたいになっているんだろうか。

「子どもがほしくない」人間からしてみれば尚更、何でわざわざストレスが溜まる相手と一緒にいるんだろう?そしてそれを人に勧めるんだろう?と不思議に思うのだけれど、多分彼らの中では、幸せか幸せじゃないか、ストレスが溜まるか溜まらないか、なんてそもそも関係ないのだ。だって結婚も出産も子育ても「当然するもの」だから。要は、それ以外の選択肢を肯定できないのだ。他の選択肢を否定することでしか、自分のしてきた選択に自信が持てないから。

父からのモラハラを紐解いた時にも感じたけれど、本当に他人への干渉は「本人の自信のなさ」から来ているんだなぁと思う。

自分に自信がある、もっと言えば自分がしてきた選択に自分で責任を取れる人は、他人への干渉はほとんどしない。裏を返せば、やたらと他人の人生に口を出してくる人は、「自分の人生の責任を自分で取れない人」なのだ。だから他人を消費し他人を哂うことでバランスを保とうとする。

私は家族や血縁があまり得意ではないし、家族だからという理由だけで、他人にしたら通常アウトになる行為が許されてしまうことにも、納得がいかない。だから今のところ、子どもがほしいとは思わない。

子どもがほしいという気持ちがないから、結婚を焦る必要もないし、するとしたら相当価値観の合う人じゃないと無理だろうと思う。(なんせ私はアダルトチルドレンかつHSS型HSPである)そもそも家族でも同性でも一緒に居れる人が少ないから、長期戦になることは間違いない。

こういう自分の特性を踏まえた上で選択肢を選んでいきたいし、その選択をしたことに、自信を持っていたい。他人の人生に口を出すことで、自分を保たなくてもいいように。

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