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映画音楽紹介①「マリオンのテーマ」レイダース/失われたアーク《聖櫃》

こんにちは。映画音楽をこよなく愛するペリーです🌟
今回は、映画インディ・ジョーンズシリーズ記念すべき第1作目「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」から「マリオンのテーマ」を取り上げます。
作曲家は、スターウォーズで有名な映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムズ。
彼の紡ぐ美しい音楽をご紹介いたします🌹

レイダース/失われたアーク《聖櫃》 概要

本作は1981年公開された言わずと知れたアドベンチャー映画である。舞台は1936年。主人公は考古学者であり冒険家のインディアナ・ジョーンズ。彼は十戒の石板が納められたアーク(聖櫃せいひつ)を目指し、アメリカからはるばるエジプトのタニスへ飛ぶ。その道中、かつてインディの恋人だったマリオンと再開を果たし、物語は進んでいく…。

マリオンのテーマ 紹介 


マリオンのテーマは、劇中のヒロインであるマリオン・レイヴンウッド(写真上)のテーマ曲である。また、彼女とインディの愛のテーマとも捉えることができる作品だ。作曲家はスター・ウォーズで有名な映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズ。本作のメインテーマ曲でもあるレイダースマーチも有名だが、今回は敢えて隠れた名曲マリオンのテーマをご紹介する。


~冒頭のヴァイオリンとヴィオラの暖かく震える音は涌き出る恋心を体現しているようだ。チェロの指ではじかれた優しく跳ねる音は静かに刻む鼓動のようにも聞こえる。美しい旋律の始まりはクラリネットとフルートにより奏でられる。ヴァイオリンとヴィオラの神秘的な響きとハープの暖かく心地よい音色により、序盤の主旋律は優しさを生き生きと放つ。~

 曲想はクラリネットやフルートの柔らかい音色とともに優しく美しさに溢れている。一方で、広がりがありながら硬い芯も備える音色のヴァイオリンや重厚なホルンやトロンボーンの迫力から力強さも感じることができる。マリオンという美しくも冒険心に満ちた勇敢な女性を見事に体現している作品だ。
 加えて、複雑で精緻な和声からはどこか愁いも感じられる。これはインディとマリオンの関係を紐解くことで見えてくるかもしれない。かつて恋仲であった両者は、10年ほど前に仲違いした後音信不通のままであった。マリオンは、そんなインディに対して長年怒りを覚えていて、再会の際は彼に顔面パンチを見舞わしている。このことから、これからまたインディと行動を共にすることへのためらいや過去の悲しみが曲に表現されていると言えるだろう。
 しかし、両者は再開し物語の音色も進んでいく。共に危機を乗り越え安らぎを感じ合いながら、彼らは再び惹かれあう。そして、音楽は迫り来るチェロとホルンの低音とヴァイオリンとオーボエの高音の掛け合いが聴く者の感情を揺れ動かし、終盤に向かうにつれて各主題に参加する楽器も増え、愛も音色も迫力を増していく。そして、クライマックスではティンパニの力強い音を合図に、主旋律は触れられるのではと感じる程はっきりと情熱的に奏でられるのである。
 最後は、お互いを見つめ合うかのように静寂とともに終わる。オーボエとフルートのペアでより透き通った音色で爽やかに終るのも良い。
本曲は極めて抒情的で、初めて聴く者もその満ちみちる美しさとエネルギーに心を奪われてしまうだろう。

是非気になったら下のyoutube埋め込み動画から聴いてみてください♪
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でどうぞ!


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