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生きにくいと感じるのは、世の中が資本主義社会だから

3年目の社会人生活、人間関係、SNSを通して見える現代社会…
それらの中で感じた違和感を、この1年間真面目に紐解いてみて行き着いた結論。

この資本主義社会では愛が崩壊している。

資本主義社会の仕組み

大企業というものは、個人を組織に服従させる。
人々を部署に属させ部署の定型化された業務を割り当てる。
そして1日8時間きっちり働かせる。

そこで求められるのは
摩擦を起こすことなく自ら機械の部品としてはめ込まれにいき機械を動かし続けるような人間。
自分の目的がなくとも会社の目的のためにすすんで働き続ける人間。

つまり、自ら個を捨てて組織に服従する人間だ。
個の意志や感情、本質的に問題と向き合う能力は組織という大きな枠組みに淘汰される。

仕事だけでなく、娯楽でも個を放棄させ集団に服従させる方向に我々は仕組まれている。
求められるのは
消費行動を操作しやすい人間。
飽くことなく消費したがる人間。

我々は、3食の食事も、買う商品も、見る映画やドラマも
考えることを放棄し集団に服従させる方向に操作されている。

コンビニやファストフードに行けば仕事終わりでも手軽に晩御飯にありつけるし
スマホやイヤホンもとりあえずApple製品を買っておけば性能は間違いないし格好がつく。
YouTubeもインスタも、どういう仕組みか、自分の興味があるものがおすすめに次々に表示される。

仕事でも娯楽でも、個は考えることを知らず知らずのうちに放棄し
個の意志や信念に向き合うことを蔑ろにし
組織や集団に無意識に服従しているのだ。

資本主義社会と愛

愛とは、
個が全体性と個性を保ったまま、その人らしく成長発展していくよう積極的に気遣うこと(尊重し、理解すること)である。

個を放棄させ組織に服従させるこの資本主義社会では間違いなく愛が軽薄になっている。

現代のあらゆる問題や生きづらさの要因は、世の中が資本主義社会で、そこでは愛が崩壊しているからである。

人が傷つくのはいつだって、相手の愛の浅さ(軽さ)に対してである。

よく社会不適合とか言われたり自分でそう自覚している人もいると思うけど、
そういう人は、この愛が崩壊している資本主義社会の中で
一生懸命個に向き合い、尊重し、愛することができる人だ。

余談:資本主義社会が歪んだきっかけ

近年そういう問題が社会の中で浮き彫りになってきたきっかけには
1. 女性の社会進出 と 2. SNSの普及 があると思う。

  1. 「男性脳と女性脳」という言葉があるように、男性と女性では考え方が大きく違う。(もちろん男性脳な女性や女性脳な男性もおり、短絡的なものではないのは承知だが、ここでは話を簡略化するためにこの表現を使う)
    そしてどうしても女性脳の方が愛する能力値は高い。傷つくのはいつも女性脳側なのである。
    つまり、女性の社会進出によって資本主義社会の愛の軽薄さが社会問題として露見してきたように感じる。

  2. SNSであらゆる人が繋がるようになったことで、より現代での「平等」が指すものが「一体」ではなく「同一」の意味合いが強くなった。一体一体の個を尊重するのではなく、集団としての同一から逸れたものを糾弾するような風潮を感じる。

愛ある社会のために

現代のあらゆる問題や生きづらさを本当に解決するには、資本主義をやめないといけない。
でもきっとそんなの無理だ。
だからせめて、皆が愛する能力を修練して獲得する。これしかないと思う。

愛の対象は他人だけではない。自分自身に対してでもある。
まずは自分自身を愛する。自分の思考や感情の経験に基づいた理にかなった信念にしたがって、真っ直ぐに、生産的に生きる。
そして周りを愛する。愛されるにはまず愛することから。
外の世界や自分自身との関係において、生産的な方向性を育てていく。
それはきっと伝播していく。

それが世界中に広がったら、そのときにはもう
資本主義社会とは言えない、さらに先の次元の
新しい社会が待っているかもしれない。

今の世の中で、社会に適合していて、評価される人って
・社交性が高く根回しもできる
・メンタルと体力が強く挫けない
・やらないといけないことを滞りなく遂行できる
こういう人だ。
これはこれで大事だが、
・本質的な問題に向き合い新たな施策を提案できる
・上記の実現のために静かに自分を犠牲にしてでもやりきる
・人の気持ちが深く理解できる
そういう資質が評価されなさすぎるように思う。

もしこれが逆になったら。
本質的に問題に向き合い、イノベーションを起こす。
人にも社会にも優しい世界に近づく。

そんな未来を、日々生産的に生きることから始めていきたい。



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