母の銀行での手続きと将来の自分への不安

2週間くらい前のことです。私は生活費がなくなってきたので、母の口座から現金を引き落とすために銀行に行きました。ATMに並んで、キャッシュカードで引き落とそうとすると、画面に「このカードは利用できません、窓口にお越しください」というメッセージが表示されたのです。「あれ、おかしいな?」と思って、もう一度試みましたが、結果は同じでした。
仕方がないので、窓口に行って事情を説明したところ、どうやら磁気不良のためにカードが使えなくなってしまったようなのです。そのため、「カードの再発行の手続きをお願いしたい」と説明を受けたのですが、その際に「再発行には、本人様に銀行まで来てもらわないと手続きができないので・・・」と言われたのです。

正直なところ「何とかならないのかなぁ」と思いました。
母は足腰が悪いこともあって、母の体力的な負担が大きいのです。また、私自身も母と連れていく場合と自分一人で行く場合では、心身ともに負担が全く違います。できれば私が代理で手続きをできれば有り難いと思ったのですが、そうもいかないらしく、結局その日はそのまま帰宅しました。そして後日(数日前)、に母を連れて再度銀行に行き、カード再発行の手続きをしてきました。

それにしても、「他の方々はどうしているんだろう?」と思いました。「足腰が悪い」、「施設に入居している」、「認知症」など、何らかの理由で外出が難しいお年寄りって少なくないと思います。そんなお年寄りが生活費を銀行から引き落とす際に、カードの破損などのトラブルがあると、お金の工面が難しくなり、一気に介護生活が大ピンチに陥りることが想定されます。お年寄り本人が銀行まで行けない場合、どうなるのでしょうか?

もちろん銀行の方々が間違った対応をしているとは思っていません。銀行側から考えれば、詐欺師や悪党からお年寄りの資産を守るための対策だと思いますし、その結果として、私たちは「安心安全」を当たり前かのように享受できているのですから。
間違っていないし論理的にも正しいと思うのですが、何だか釈然としないし、少し不便な感じがすることも否めません。

世の中には、「生前贈与」や「成年後見人制度」というものがあることは知っているのですが、制度の中身については「詳しくは知らない」というのが本音です。

今回のことで、自分の将来に対する不安が高まったことは事実です。将来、自分を介護してくれる人がいない状況で、もし今回のようなことが将来の自分にも起こった場合、果たして自分一人で対処できるのだろうかと考えてしまいます。

もしかすると、マイナンバーカードが普及して、みんなが普通に利用するような時代になったら、自宅でいろんな手続きができるようになるのかも知れません。
しかし、将来の自分が最新技術を駆使して生活の不安を払拭できるかどうかは、かなり難しいように思っています。

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