家族のカタチ

(こちらは2024年1月8日にブログで公開した記事に加筆・修正しています)

年末に銀行に行ってきました。我が家は父が生前に投資信託を持っていたことで、少額ながら現在も投資信託を保有しているため、年に数回ですが銀行の担当の方と話す機会があります。銀行員は異動が多いため、2or3年で担当者が代わることが多いのですが、現在の担当者は来春で7年目になります。そのため結構仲良くなり、「話す」と言っても金融や経済の話は殆どなく、8割くらいは雑談や近況報告になっています。彼女も最初に担当になった時は30歳で独身でしたが、数年後には結婚され、今は双子のママになっています。彼女は私に対して「お母さまの介護は大変ですよね」と言ってくれていますが、私に言わせれば「仕事をしながら妻と双子のママの3刀流のほうが大変なはず」と思っています。

そんな彼女との話の中で「お互いに作家の凪良ゆう先生のファン」という共通点が見つかり話が盛り上がりました。私は凪良ゆう先生の小説を読んでいる最中で、彼女は今は多忙で小説を読む時間はないけれど、時間ができたらゆっくりと読みたいと話していました。

その日の夜、いつも通りYouTubeを見ながら夕食を食べていました。この日はカジサックチャンネルを見ていたのですが、動画の内容は新メンバーの吉富さんが、幼少の頃に母親の再婚で新しい父親になった人を初めて「お父さん」と呼んでみたい・・・という内容でした。別に仲が悪いわけではなかったようですが、照れくさい部分や違和感などもあって、ずっと「お父さん」と呼べていなかったとのこと。吉富さんが「お父さん」と呼ぶ場面では、私も母も涙しながら見ていました。

その翌日には凪良ゆう先生の小説「星を編む」を読み終えました。この作品は「汝、星のごとく」の続編になるのですが、この物語の中ではいろんな家族が登場し、それぞれ家庭の事情を抱えつつ、周囲からの偏見や勝手な噂話などがありながら・・・ネタバレになるのでこれくらいにしておきますが、それぞれの家庭、そして人生を歩んでいく登場人物たちに、いろいろと考えさせられた物語でした。

「双子のお母さん」
「新しいお父さんを迎えた家族」
「好きな作家さんの小説に出てくる登場人物たち」
「母の介護をするオジサン」

家族の形態は様々ですが、それぞれが幸せを見出しながら日々を過ごしています。
「みんな違っていい、そしてみんな幸せであっていい」
そんなことを思った年末の一日でした。

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