うつ病体験記5:うつへの階段
体やメンタルへの症状が出ていた2019年春先は、かなり苦しかった。
気分は快晴、なんてことも少なくなり、憂鬱を無理やり押し殺していた。
ようやく訪れるGW。
とにかくリフレッシュが必要だった。
そこで、友達に遠出に付き合ってもらった。
京都と大阪を一人旅で堪能した後、高知出身の友達の里帰りについていった。
ちなみに高知は食べ物がうまくて自然が綺麗でとてもおすすめ。
大自然に包まれてとてもリラックスができたと思う。
しかし束の間の休息。全てがのストレスが0に戻るわけがない。
GW明け、仕事に行きたくなさすぎたのか、40度の熱が出た。
その時は救急車を呼ぶべきか、とても迷っていた記憶がある。
何かの病気ではなく、ただただ高熱。
それほど自分は追い込まれていたのか、と思った。
激しめの蕁麻疹が出ている背中に手が届かず薬は塗れないし、高熱が出た時にどうすれば良いかわからない。
ああ、1人では生きていけないなぁ。
そう思って婚活を始めたのはまた別の話である…。
GW明け頃から、元々多かった仕事量がさらに増えはじめた。
それまで2年ほど1人で部署の立ち上げをやってきたのだが、そこに後輩が加わった。
構想を練って、戦略を考え、実際の作業を行い、施策実行をする上に、育成とマネジメントをしなければならなくなったのだ。
さらに2019年8月には、新しく別事業の仕事も追加され、仕事が増えた。
仕事の幅が広く、難易度が高く、深い。
自分の能力が追いついていないことに憂鬱さを覚えながらも、無理やり気合と根性で乗り越えていた。
自分にはこんな大きな多くの仕事はできないと、存在価値を否定しながらも、無理やり心のスイッチを入れて頑張っていた。
そんな状態が3、4ヶ月ほど続いたころ、会社でストレスチェックが行われた。
これまでの検査では高ストレス状態ではあったが、いつものことだと流していた。
毎回「産業医に相談してみますか?」にはNoと答えていた。
だが今回は「試しに行ってみようかな」と思い、Yesにした。
不調が体にもメンタルにも現れたので、心のどこかで限界かもと思っていたのだろう。
そして案の定、産業医との話の中で、意外とストレスを抱えていることに気づかされた。
仕事のこと、人間関係、自分の元々の性格。
あまりポジティブな状態ではなかったようだ。
まあなんせ、前回記載した通り、思考停止や不眠症などが半年以上続いていたのだ。
「ああ、自分は本当はうつ病なのかもしれない」と思いはじめた。
そして2019年10月、いよいよ心療内科に行くことになるのである。
つづく