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テア・ヴィスタンダル『アンデッド 愛しき者の不在』オスロ、死者の生き返る街

テア・ヴィスタンダル長編一作目。今年に入ってレナーテ・ラインスヴェ出演作品が四本も立て続けに公開されているという、まさにレナーテ・ラインスヴェYEARなわけで、中でも本作品はアンデルシュ・ダニエルセン・リーまで登場するということで、『わたしは最悪。(The Worst Person in the World)』の配給NEONが引き取ったことも話題となった。ちなみに、ゾンビ映画ということで『The Worst Person in the World War Z』と呼ばれていた。本作品は『ぼくのエリ』『ボーダー』の脚本家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる同名小説の映画化作品である。ある夏の暑い日に、最近亡くなった人々が生き返るという現象に遭遇したオスロの人々を描いている。原作がどの程度の範囲の人間を視点人物にしているのかは謎だが、映画化に際しては子供を亡くした母親とその父親、パートナーを亡くした老女、妻を亡くした夫とその二人の子供が視点人物となる。台詞がほとんどなく、かつ復活現象が起こるのが映画の1/3が終わった頃なので、オロオロしてたら終わってた感じで、全体的に説明不足すぎて散漫な印象を受ける。三組それぞれが身内が死んだことを受け入れられていないが、死んだばかりの人間が戻ってきても、それは死んだ人間とは異なるのだ…ということを勿体ぶって言ってるだけだった。

・作品データ

原題:Håndtering av udøde / Handling the Undead
上映時間:98分
監督:Thea Hvistendahl
製作:2024年(ノルウェー他)

・評価:40点

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