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1分で読める400文字のストーリー

26
短編小説です
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#ショートショート

その自信は

その自信は

「これ、なんて読む?」
ヒサシがスマホに打たれた【保育園】という字を見せて聞いてきた。
「ん?ほいくえんでしょ?」
そう答えると、ヒサシはニヤリとし続けた。
「やっぱお前も【ほいくえん】って読むんだな⁉ これ、ほいいくいぇんて読むんだぜ。ほ・い・い・く・いぇ・んっ!なんでどいつもこいつもほいくえんって読んじゃうんだろうな?」
自信満々に語るヒサシ。
てか逆にドコから余分な【い】は出てきた?【いぇ】

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正体の事実

正体の事実

「ねえ!サンタさんなんてホントはいなくて、パパとママがプレゼントくれてるんだって知ってるんだからねっ!」
娘が小学校から帰ってくるなり様子で母親が責められている。友達に聞いたのだろう。
しかし母親は「うんそうよ。パパとママよ」とあっさりと認めてしまった。
そしてこう続けた。
「サンタさんはいるの。だけどね、サンタさんはお年寄りだから世界中を一人でプレゼント配って回るのは大変なの。それにあなたが欲し

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取っちゃいけない2・4・7

取っちゃいけない2・4・7

「よーしっ!選手のみんな集まれ~!」
東京都の陸上部の駅伝地区大会の表彰式後に顧問から声がかかった。
鬼コーチと生徒から影で呼ばれていた顧問からの声。
選手たちは銀メダルを首に下げている。
さすがに今日は労ってくれるのではと、選手の生徒たちは期待をしている。
選手は横一列に並べ!
そう言われたので急いで並んだ。
その瞬間、バチン!バチン!バチン!と音が響いた。そして
「2・4・7位は取っちゃいけね

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ハッピー196

ハッピー196

「あ、よかった〜。今日はまだ開いてた」

まだ開いている商店を見てホッとしたアキヒコは、先月単身赴任で東京から縁もゆかりもない地へ来たばかりだった。

最寄り駅の繁華街と呼ばれている場所とは反対口の住宅地に住まいを借りてしまい帰り道に唯一あるのは【よりみち】という商店1軒のみ。

東京に住んでいた頃の最寄り駅から自宅までに3軒も4軒もコンビニがある感覚でいたので、唯一あるこの【よりみち】は帰宅時に

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ヘヴィースモーク

ヘヴィースモーク

ん?タバコ何でやめたかって?
やめたつもりはねーよ。
一日に何本吸ってたかって?
あぁ、、、
最低三箱は吸ってたな。
そうだよ、俺にとっちゃぁ空気みてぇなもんだよ。
まぁな。
ん?
あぁ、そうだな。
家にはカートンのストックが常にあったんだよ。
珍しく買い忘れてな。
普段ならどんな夜中だろうが買いに行ってたんだけどよ、あの日は寒ぎてよ。
買いに行く気にならんかったんだよな。
んでよ、朝になってから

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墓穴は掘っても掘らせるな

墓穴は掘っても掘らせるな

「ちょっと気持ち悪いこと言っていい?」
久々に二人で夕飯を食べているときに旦那がおもむろに聞いてきた。
「何?そういう質問いいから早く言って。君がそういう質問してくるときってこっちのこと関係なく一方的に言ってくるじゃん」
旦那はいつも自分が何か言いたい時はとりあえずアタシの機嫌を伺うように聞いてくる。ダメと言ってもおかまいなし。
それが煩わしい。勝手に一人で喋っててくれよって思う。
「隣のナカムラ

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Who is the Traitor?

Who is the Traitor?

「よしっ。全員乗ったな!もうバスは東京に戻るぞ!途中一回だけサービスエリアによるが、それはみんながそこまで無事でいられたらの話だ。
このバスに乗ってる中に裏切り者がいる。心当たりあるやつは今自首したらみんな無事に東京へ帰れるぞ。
裏切り者以外はな。

黙ってるんだったら裏切り者探しをこれから始める。今ならまだ間に合うぞ!バレるのが嫌ならバレないやり方をしてやる。よしっ!みんな目を瞑れ。自分は裏切り

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過敏な花瓶

過敏な花瓶

「ねぇ、さっきから気になってたんだけど、その花瓶に入ってるのってもしかして、、、?」
「気づいた?今日訪問したゲンさんの入浴の時にめっちゃ毛が抜けてさ、1本貰ってきちゃった」
「で、花瓶にさしてるの?意味わかんないんだけど、、、」
「だってさゲンさんがさぁ、俺の毛は俺が増える毛だから水に入れて優しくしてやれば根が伸びて俺が出てくるぞ!って言うからさ、めっちゃマジな顔で」
あのゲンさんがそんなこと言

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グローバルスタンダード

グローバルスタンダード

「久しぶりだね、もう3年生になったんだ!?」

流行病のおかげで甥っ子は疎か親とも会えない日々が続いていたが、もういいだろうと久々に実家にみんなで集まった。

甥っ子が久々だし二人で遊ぼうと、みんながくつろいでいるリビングから別の部屋へ移動した。

「オレさ、英会話通ってるんだよ!」

いつの間にかオレと言うようになっていた甥っ子が自慢げに話してきた。

「こないだは野菜を覚えたんだよ!」

だか

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目に見えないからこそ友情

目に見えないからこそ友情

「自分ではすっげぇ仲良しだと思ってたんだよね。でもやっぱりわかんないかな?これ話しても誰も理解してくれないんだよね」
[地元に残ってるメンバー会] という独身実家ぐらしの面子で定期的にやる飲み会で、誰と一番仲良かったかという話題になり、KGがジョッキのハイボールを飲み干してから話してくれた。
KGは至って真面目な面持ちで話をしていた。
なんでも、KGには小学3年から5年までの3年間、空気君という友

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僕の小説

僕の小説

僕はこの小説の主人公です。
ですが、この物語の序盤で僕は死んでしまいます。
それから先は誰かが僕を回想しながら話が進んでいくのですが、誰がどんな風に話してくれるのかは僕にはわからない。
僕の家族?恋人?友人?
誰か知っていたら教えてください。
なので、この話を最後まで読んでもらえたら結末がどんな風になるのかわかると思います。
なぜ僕は死んでしまったのか、僕にもわからない。
誰か知っていたら教えてく

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お空までは、、、?

お空までは、、、?

「君はおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に住んでる?」
生まれて初めての美容室で生まれて初めてのカットをしに来た3歳の女の子が、カットをしてくれている三十代半ばのスタイリストに質問している。
「おじさんのおじいちゃんとおばあちゃんはね、もういないんだよ」
少し困った感じにスタイリストが答えた。
スタイリストの答えに理解できなかったのだろう、「なんでいないの?今はどこにいるの?」と返してきた。
「おじ

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ヴァイオレンスサラダ

ヴァイオレンスサラダ

「ただいまー。サラダが半額になってたからそれ買ってきちゃった」
「おかえり、、、ってか何でそんな自分の価値を下げるようなことしてるの? だからいつまでも出世できないんじゃないの?」
「は?なんだてめぇ。俺が食うんだから関係ないだろ!あん!」
「ちょっ、、、痛い。髪ひっぱらないで!」
妻の一言にキレた男が、髪を引っ張り頭を激しくゆすり始めた。
すると妻の髪の毛から義父がコロンと落ちてきた。
「んもう

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In Ga Oh Ho!

In Ga Oh Ho!

「おいっ!刺されたくなかったら黙って店の有り金と客の金を全部よこせ!」
「あのぅ、ヘッドスパをしているお客様もいるので大きな声はお控え願います」
「なんだお前!この包丁が見えないのか?」
「いや、見えてますけど、、、こちとらハサミ4本も腰にぶら下げてますしね、、、自分柔道段持ちですしね」
「ごちゃごちゃうるせぇんだよ、、、っ!!ん、なんだてめぇ」
「言ったじゃないですか段持ちですよって。オレも顔ば

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