映画 『ジョニー・イングリッシュ』
英国風(インテリたち)のコメディとは、こういうモノ
諜報組織MI7の工作員ジョニー・イングリッシュが、フランス人富豪ソバージュのカンタベリー大聖堂での戴冠式を防ぐ。
(たぶん)絶好調時のローワン・アトキンソンのコメディ。『Mr. ビーン』と違いセリフがあるので、各コメディシークエンスも精密になっている。「007」を下敷きにして細かいスケッチが並ぶが、相方に(ローワンと並ぶ高学歴で)天才コメディ師のベンミラーを使うことにより、面白さが拡がった感じ。
ジョン・マルコヴィッチのイケずなフランス人も楽しく笑わせてくれ、戴冠式を茶化すことに協力してくれる。
そもそも、「王冠を被ると英国王と認められる」という、ジョークみたいな権威を考えさせられる構造になっていて、「モンテイ・パイソン」以来の英国コメディの伝統を受け継いでいる。