映画 『未来世紀ブラジル』
「共感しろよ…お前ら」監督のニヤリが憎い
未来の国…統制された政府の情報省で働くサムは、家の暖房修理を闇業者が行ってしまい、厳しい追及を受けることになる。
『ブレードランナー』とは違ったカタチのディストピア。「統制と厳格な法治の下、個人の自由は空想の中にしかない」とも取れる、テリー・ギリアムのひねくれた主張。
空気を運ぶダクトパイプを息苦しさの象徴にしたのは流石だし、空想場面の敵が武者であることも、当時の観客からは異質な映画に映ったと思う。拷問と絶望の末、ラストに発狂するサム。逆に私が会社辞めたら、あんな感じになるかもしれない。リアル社畜で申し訳ないけど…