
映画 『ゴジラ』(1984年)
沢口靖子の変わらなさを確認
伊豆諸島で船舶が行方不明になる事件が起き、バブル直前の東京を襲う。自衛隊の秘密兵器「スーパーX」がゴジラに立ち向かうが、ソ連が気を利かせて核爆弾を東京に落とそうとする。

冷戦末期で米ソの間に挟まれた日本の悲哀も感じさせながら、なんとか自力でゴジラを退治する日本人たち。ゴジラ第一発見者の妹として、沢口靖子がでてくるが、声のトーンとか「科捜研」と一緒で、ひとりだけCGみたいな感じがする。
ぬいぐるみのゴジラは可愛く、怖さよりも中の人と特撮班の労苦を心を奪われる。とくに新宿を再現した広大なセットは、東映特撮班の意地として記憶しておきたい。それにしても東京の空が暗い、LED化がどれくらい明るくしたんだろ?

万が一、もう一度『ゴジラ』を作るなら、沢口靖子を出してほしい。科捜研の女として「やっぱりカドミウムよ!猛毒だけど」と、ロケット弾を発射してほしい。