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映画 『プライベート・ライアン』
監督による究極の戦争ごっこ(いい意味)
苦戦の末に、ノルマンディー上陸を成功させたミラー大尉に、空挺部隊のライアン救出命令が下る。
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冒頭の場面が、映画史を変えたことは間違いない。実際の上陸作戦にいた人に、PTSD発症させたのではないか心配になる。それでも(恐るべき)各戦闘シーンが、子供の時から人形を片手に、空想の戦場を彷徨ってきたスピルバーグ監督の年季を感じた。
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その冒頭のテンションよりも大事なのが、ライアンが救うに値する人間であるか否かだが、マット・デイモンが爽やかに現れて、話を引っ張ることに成功する。