
映画 『イングロリアス・バスターズ』
どうせなら…歴史改変しちまうぜ!
ドイツ占領下のフランス。家族を親衛隊に殺された女性、ブラッド・ピット率いるユダヤ人特殊部隊が、ドイツ高官に復讐する。

シャクレ顔のブラッド・ピット(辻本茂雄似)と、まるまるユダヤ人顔の部隊がフランスで活動するのも「御伽噺」と言えるが、そこを乗り越えてくる楽しさが勝つ作品。ドイツ軍を愛情を持って悪役にしたてたクェンティン・タランティーノ監督は、数々の第二次世界大戦映画に敬意を表したとも言える。

クリストフ・ヴァルツの悪っぷりは、散々言われたが、群像劇の各人のハマりっぷりが素晴らしい。最後に燃やされるナチス高官が可哀想でもあるけど、もし戦争を途中で終わらせるなら、この映画の手しかないなっと。