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映画 『戦場のメリークリスマス』

リアルな1980年代の戦いの記録
太平洋戦争中の日本軍捕虜収容所、英米将兵と日本兵との軋轢が続くなか、ヨノイ大尉は美しい捕虜セリアスに一目惚れする。

映画に流れる「ぎこちない感じ」が、ライブ感を醸し出している。戦争中の話ではなく、1980年代の日本と欧米の衝突のように見える。そしてボウイのキスで潰されるサカモト…あれはあれで美しい。

正解が分からないまま、作った美しさ。

最後に北野武が英語を覚えてローレンスに話しかける場面、あれこそ日本人だと思った。敗戦さえも都合よく呑み込んでいく日本、コロナ禍さえも上手く呑み込んでいくと思う。(2021年)

結局、北野武(ハラ)が東西を軽く飛び越えた。

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