映画 『騙し絵の牙』
トリックよりも…出版業界がヤバい…
文芸出版の薫風社にカルチャー雑誌「トリニティ」の編集長が仕掛ける、騙しやトリック。薫風社はどうなってしまうのか?
多少なりとも出版社の世話になってる身としては、映画と現実のギャップを感じてしまう。「もはやスキャンダル追及以外で、出版社に世間を騒がすチカラなし」という現実に、映画の絵空事がとても悲しい。
この映画のような仕掛け人みたいな編集長は、いることはいる。でも純粋に“パッケージとしての本”の現在を思うと、世間を巻き込むような投資も回収も期待できないのだ…。大泉洋が出版社にいたとしても「何いってんの?」で、話が終わると思う。