毎年100回引いてたけど…一番くじを卒業した理由
最近、ちいかわ一番くじの記事を読みました。
そこでふと思ったのが、
ってことです。
さてこの記事では、私が一番くじを引かなくなった理由を考察してみます。こういった「ちょっとほしいけど特段必要ないもの」に手を出すかどうかで資産形成の速度に大きな差が出ます。ぜひ最後までお読みください。
1.少し前までの私
引かなくなった理由の前に、私の一番くじ歴をサクッとまとめます。
まず一番くじとの出会いは、「一番くじ 機動戦士ガンダム」でした。ハロのCDプレイヤーが景品にあった記憶です。古すぎて公式サイトがなかったのですが、もう20年以上前だと思います。
当時は小学生だったため、金銭的に余裕がなく、何回も引くことができませんでした。
そこから時は経ち、本格的にハマったのは、大学生のとき。バイト先のコンビニに入荷することが多く、欲しい商品があればバイトが終わってから引いてました。
ワンピース、エヴァンゲリオン、ポケモン、コードギアス、ドラクエ(ふくびきどころ)など、これ以外にも色々と手を出しました。
大学には実家から通っており、金銭的に余裕があったんですよね。そのため、店をはしごしたりして各地でくじを引いてました。タイトルの「毎年100回」はこの時の記録となります。
それから社会人となり、引く回数は徐々に減少。そしてとうとう昨年、くじを引く回数が0となった、という流れになります。
2.引かなくなった理由
では次に、なぜ引かなくなったのか、理由を考察していきます。
①値段の上昇
かつて500円程度で手軽に引けたくじが、現在では700円・800円が主流になり、心理的な「高い」という感覚が出てきました。
500円という価格であれば、心理的な負担が低かったのですが、800円になると「ちょっと高いな」「本当に引く価値があるか?」と考えるようになるんですよね。慣れもあるのでしょうか。
なお一部のくじでは、1回1000円を超えるものも登場しており、「高額化による顧客の選別」が進んでいる印象です。
運営側は、「単価を上げてもコアなファンなら買うだろう」という戦略を取っている可能性が高いですが、私のようなライトユーザーは離れていくリスクが大きいと言えます。
②下位賞に魅力を感じない
上位賞(フィギュアやぬいぐるみなど)は豪華で目を引きますが、下位賞がクリアファイルやキーホルダーなどで、700円、800円に見合う価値を感じな
なりました。下位賞は売っても二束三文ですからね。
「割高感」「ガッカリ感」が強いと、くじを引く体験自体が楽しくなくなり、「次回も引きたい」という動機が薄れます。
③SNSの発展
SNSによって他人の「当たり報告」を目にする機会が増えたことで、射幸心を煽られるのが嫌になったことも理由のひとつです。
私が一番引いてた大学生のときは、SNSがそこまで発達しておらず、単純にくじを楽しめていたんですがね。。。時代は変わりました。
SNSは「成功体験」がシェアされやすい性質があるため、自分のハズレ体験と比較して落ち込むという構図が生まれやすいと感じます。
逆に言えば、運営側はSNSを利用して「当たり体験をシェアしたくなる仕組み」を作り、射幸心を煽る戦略を取っているとも言えますよね。
心理的に煽られすぎて「疲れ」を感じ、楽しめなくなるユーザーは、私以外にも一定数いると思いました。
④フリマアプリの発展
私のように景品だけが目当ての人にとっては、フリマアプリやリサイクルショップの存在がくじの価値を大きく下げているように感じます。
特に、上位賞も後から安く手に入る可能性が高いとなると、「わざわざリスクを冒してくじを引く意味がない」と言わざるを得ません。
くじ運営側は「ここでしか手に入らない」「今引くことに意味がある」といった限定感や希少価値を強調する方向にシフトしていますが、フリマアプリの普及によってその価値は薄れつつあります。
また、景品が「余剰在庫」扱いされて安価で投げ売りされる現状が、くじ自体のブランド価値を下げている面も否定できません。
3.一番くじの最近の傾向
くじ自体は引いてないのですが、どんな商品が出ているかは定期的に確認しています。昔と比べて、最近の商品の特徴を挙げるとすると、
①メーカーコラボ商品の登場
少し前までは、アニメやゲームなどの商品がほとんどでしたが、最近は色々なメーカーとコラボした商品が登場してますね。例えば、吉野家やカルビーなど。これらの商品が登場した背景としては、やはりSNS映えするからってのが大きそうです。
あと契約次第かもしれませんが、メーカー側にも宣伝するメリットがあるので、ライセンス費用が安かったりするんですかね?宣伝媒体として、一番くじが使われているのではないか?というのも、あながち的外れな意見じゃないかもしれません。
②ラストワン賞のクオリティアップ(主観)
ラストワン賞とは、最後の一枚を引いた人がもらえる商品です。これがかなり豪華になったよな〜と感じます。
具体例を出すと、少し前のラストワン賞は、A賞の色違いやイラスト違いなどが多かった印象です。すなわち、A賞と同等もしくは少し価値が下がるくらいの費用感ですね。
それに対して、今はラストワン賞を豪華にして売れ残りを減らすって施策を全面的に押し出しているなと感じます。
例えば最近発売された商品だと、らんまのヤツとかですね。A賞はらんまフィギュアに対して、ラストワン賞はシャンプーのフィギュア。少し前であれば、シャンプーのフィギュアがB賞に来てもおかしくなかったのに、ラストワン賞に設定されてました。
シャンプーファンは最後まで引かなければ目当ての商品を手に入れられないため、なかなか厳しいのではないでしょうか。
③販売店舗の拡大と縮小
昔は書店やコンビニが主な戦場でしたが、今では薬局にも置いてあったりして、くじを見かける機会が増えたように感じます。
ただし、コンビニに関しては取り扱いが減ったようにも見えます。店舗検索しても、景品によっては入荷店舗がめちゃくちゃ少ないので。
実際問題、早い段階で上位賞が出てしまうと、残りを掃くのに苦労しますからね。個別に値段付けても売れないヤツは売れないし、割引したら赤字になることもあるし…店舗側からすると、扱いが難しい商品に思えます。
* * *
とまぁこんな感じでしょうか。引いてないクセに色々と知ってるなコイツ、と思いましたか?
まぁ気になるI Pの景品は結構チェックしてるので、その記憶が残ってると思ってください。口ではもう30過ぎたしええやろって言ってますが、なかなか誘惑を断ち切るのは難しいのです。。。
4.終わりに
今回は「そういえば最近一番くじを全然引いてなかったな」というちょっとした気づきから、やらなくなった理由を深掘りしてみました。
個人的に、下位賞に魅力がない点+値上げは致命的だと感じます。上位賞よりも下位賞の方が当たる可能性が高く、例えば4,000円出して5回引いた結果全て下位賞だった、なんて結末はなかなか精神的にしんどいものです。私も悔しい思いを何回もしてきました。
今回も引く機会は少ないと思いますが、この商品の動向は定期的にチェックし、気づきとかあれば共有しますので、よろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。