「職業」ってなんだろう?

「職業」ってなんだろう?

今、ジムの有酸素マシンに乗りながら、ふと「職業」とは何かという問いが心をよぎりました。

そして、有酸素運動を中断して、今の気付きをPCに打ち込んでいる訳ですが・・・。

現在、僕はパーソナルトレーナーであり、ジム経営者という肩書きを持っていますが、世の中には無数の職業や肩書きがあります。

「あなたは、その職業によって、自身の可能性を狭めていると感じたことはありますか?」

この疑問に対し、あなたが共感を抱いたのであれば、その原因は仕事に対しての「思い込み」にあるかもしれません。

「仕事に対する思い込みによって、自身の可能性を狭め、モヤモヤしている原因を作り出している」

まさに、数年前の僕はこんな状態だったと思います。

僕は数年前にもパーソナルトレーナーとして働いていました。そこから、マネジメント業や転職を経て、今に至るのですが、この間に「パーソナルトレーナーは二度とやりたくない」という感情を抱きました。

そして、時間は経ち、冒頭にもお話しした通り、今はジム経営者であり、パーソナルトレーナーとして活動をしている訳ですが・・・(笑)

まさに180度の変化があり、現在に至る訳ですが、そんなお話ししていきます。

高校卒業後、8年間働いた工場を辞めて、パーソナルトレーナーとして働き始めたのが始まりです。

当時の僕のパーソナルトレーナーとしてのイメージは「ダイエットを成功させる」「見た目を変える」「健康をサポートする」これらを達成することにより、人生を変えていく、より豊かな人生を歩んでもらうという感じです。

しかし、言葉にすると難しいのですが、そのやっていることに対して何とも言えない違和感を覚え始めたことがあります。

そんな違和感を感じながらも少しの間はパーソナルトレーナーとして従事し、そこからは複数店舗のマネジメントや教育などを担う役職になり、また、転職を経て、コーチングという心を扱うコーチとして従事し、今は24時間ジム、そしてパーソナルトレーニングを提供しているジムを運営しています。

当時は役割が変化し、主にマネジメント業に携わることになったので、この違和感、モヤモヤを残しながらも、次第にこの気持ちは忘れ去っていました。

ただ、この時に抱いた感情として、記憶に残っているのは「もうパーソナルトレーナーはやりたくない」という気持ちでした。

このやりたくないという気持ちは、「自分自身で自分の能力を引き下げてしまっていた」からこそ抱いた感情であると思っています。

パーソナルトレーナーを離れてから、様々な経験を積んだことで、心も身体も大きな変化が起きました。

身体以外の事を学んだり、多様な人々との対話を通じて、今日の気付きに至っています。

それは、「思い込みを外すことで、見える世界が変わるという事実」です。

そして、「職業という概念が、僕たちが提供できる価値に対する認識を狭めているのではないか」という疑問です。

思い込みや制限を掛けてしまうことがダメだと伝えたい訳ではなく、どんな人でも思い込みは存在するからこそ、その思い込みや制限を外し続けることによって、色んな可能性が見えたりするんだということをお伝えしたいです。

さて、職業ってなんだろう?というの疑問の次の疑問としては、「それって必要なのか?」ということ。(特にサービス提供者側)

恐らく、職業というものは、何かで役に立っていた、何かの取り組み、価値提供をしている人に対して、それらの行動をわからやすくするために「後から」名前を付けたのではないかと思っています。

つまり、後から付けられた職業という肩書きに左右され、自身の能力の幅を狭めたり、もしくは、顧客に対しての価値の提供も大幅に減少してしまう、それによって、自分の職域、やれることを決定してしまうことがあるとするのであれば、すごく不自然で、勿体ないなって感じるんです。

僕自身のパーソナルトレーナーという職を例に挙げると、「ダイエット」や「ボディメイク」をサポートする、身体(見た目)を変える専門家という認識が、パーソナルトレーナー側も世間も一般的であり、当たり前ですよね。

この当たり前が存在するからこそ、多くの方にわかりやすく認知してもらい、ダイエットするならパーソナルトレーニングという風に思っていただいている訳ですが、一方で、その当たり前に存在する人たち(ジムやトレーナー)が多くなってきているばっかりに、今度はわかりにくく、顧客側からしたら選びにくくなっている現状があるのではないでしょうか?

そして、この当たり前こそが、制限を生み出し、自分たちの可能性にも蓋をしてしまっている気がします。

事実、パーソナルトレーナーによるサービスの提供価値の低迷、パーソナルトレーナーの質低下による課題を多く耳します。

これは、人は自らが認知したものしか認知できないという脳の特性による影響もあります。

つまり、「○○だから○○である」という様に制限(思い込み)をしてしまうことは、自らの価値の天井を決めつけてしまうということにもなりかねません。(これは仕事だけに限らず)

しかも、恐ろしいのは、誰かに制限をされるのではなく「自分自身」で決めつけてしまったり、思い込んだりしてしまいます。

ある特定の思い込みをしてしまうと、そここしかできなくなる(見えなくなる)
人って本来、一人ひとりがもっと可能性を秘めている生き物であると思います。(これを感じるからこそ、この職業をしています)

だからこそ、誰かが決めた当たり前の枠に囚われて生きることなんてしなくても良いはず、自分自身の可能性の蓋を外し、もっと生きたい人生を歩めばいいと思います。

「パーソナルトレーナーは○○である」なにか思い浮かびますか?

僕自身もこの、パーソナルトレーナーとは・・・といった枠組みを外すことで、数年前には味わったことのない経験をさせてもらっています。

現在の会員様からは、「トレーニングの概念が変わった」「私生活でも性格が変わった」「(経営者からは)意思決定が格段に速くなった」「自分の意見に対して、ブレなくなった」「数カ月前と明らかにマインドが違う」「近藤さんの強みは身体を変えるだけじゃない」など、身体の変化以上に、心や思考、行動に関しての変化を感じてもらえるようなエピソードを多くいただけるようになりました。

これらのお客様のお声をいただけるようになったのは、「技術や知識が増えたから」というのはもちろん、大きな要因の一つではあるのですが、それよりも大きな要因は「自分の可能性の蓋を外せたこと」であると思います。

もちろん、ここに書いていることも、現在の僕の思い込みであり、1年後に見返したときには「何を言っているんだ」と感じるかもしれません。
むしろ、そうなっていることを望みます。

常に、自分の枠組みを壊し続けながら進んでいくこと、それが生きる上ではとても大事な気がしています。

パーソナルトレーナーとは身体を変える専門家ではありますが、それはあくまでも手段としてやっているだけ。

その枠組みを超えた価値を提供できるように、これからも多方面での学び、気づきを取り入れ、進んでいこうと思います。

これからも、僕がやっていきたいことは「やりたいことを実現していける心と身体づくり」

もっと人生を加速させていきたい方々に対して、パフォーマンス向上、維持、ということをやっていきたい。

僕たちは、誰かが定めた「職業」に固執することなく、自らの可能性を最大限に引き出し、豊かな人生を送ることができると思います。それを可能にしていくことで、提供できる価値も総じて向上していくのではないでしょうか。

パーソナルトレーナーは身体を変える専門家かもしれませんが、その枠組みを取っ払い、それ以上の価値を提供することで、僕たちは自分にしかできないサービスを創出することができます。

心と身体には相関があるというのは、周知の事実であり、多くの方がそれを感じています。

これからも僕は、心と身体を包括し、人々が自らの夢を実現できるようサポートし続けます。僕自身も、常に新しい枠組みを打ち破り、進化し続けるつもりです。

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