コンセプト歯医者に廃墟展示、そしてベーグル
こんにちは～よしなきのです。
遠征先で暇な時間が生まれると「こんなところで空白の時間が生まれるのは稀なのだから、無駄にしないように散策しなければ」という使命感に駆られ、毎回早朝や深夜に睡眠時間を削って散歩をしてしまうのですが
ゆっくりと休息が取れるときに、ホテルでただダラダラと過ごすこともさして無駄ではないのではないかと思い始めている今日この頃です。
見慣れぬ土地を散策するだけで「なんかした感」は得られますけれども、その「なんかした感」が必ずしもプラスになるわけではなくて、
「こんな感じだったらホテルであと３時間寝てたほうがよかったなあ」なんて思う回ももちろんあって(そういうときはnoteに書かない)
でも、実際ホテルで何もせず過ごしたら過ごしたで「あー時間を無駄にしたなあ」って少し悲しい気持ちになったりするんですよね。
家にいるとどこかに行きたいって思うのに、どこかに出かけたら早く家に帰りたいって思ってしまう。
常にどこかに行きたいって思っていて、でもそのどこかがわからない。
旅行に行っても、楽しいという心の隅で家に帰りたいなって思うし、家に帰った瞬間、寂しい、もう一回旅行に行きたいって思う。ありえんわがままで救えん。
尾道に行くたび、ここに住めたら幸せになれる！って強く思うんですけど、多分それが叶ったら不満も生まれるんだろなあと、どうしたらいいんでしょうか、人生…………
銀杏が落ちているということはそれなりに昔のポンサー記録ということです。人生に対する悩み吐露から唐突に始まるポンサー記録。
銀杏って臭いけど確実に風情を感じさせるエモ植物だよな。金木犀てきな。
世のゴキが全部こんな感じで記号化されてくれれば家に出ても怯えないのに。SFみ強いな。このスタイルのG。
この日は六本木から皇居に向かって歩みを進めていました。桜田門まで来ました。
桜田門、カードキャプターさくらの丹下桜ボイスで「さくらだもんっ！」と毎回脳内再生される。
皇居にきました。
遠征で東京に来た時はいつもタクシーで皇居の横を通り過ぎるんですけど、歩くのは初めてです。晴れた日の皇居ポンサー、非常に気持ちいいですね。
ビルいっぱいだあ…
お洒落なお店があったので寄り道。のれんが風になびいてるのってなんでこんなに風情があるんだろう。
最近こういう、希釈して飲んでね系のシロップに惹かれることが多いです。シロップを炭酸水で割って、飲む…すごく丁寧な暮らしをしている感じがするからです。
丁寧な暮らしとはほど遠い生活を送っていますけれども、そういったふりをしているだけでもなんとなく心は潤います。
最近石垣で黒糖ジンジャーシロップを買いました。一度飲んだきり、しばらくの間飲まず冷蔵庫に眠っています。もしかしたら丁寧な暮らしの「ふり」ですらできていないかもしれない。助けて
お店を出てまた歩く。
ここは日本橋？のあたりになるのでしょうか？
このあたりすごく既視感があるんですが、昔アイドルのオーディションを受けに来た時の会場の近辺なような気がします。昔過ぎてあんまり覚えてないけど。
そうして歩みを進め、無事たどり着きました。
１２３ベーグル！！！
売り切れたりお店が閉まっているということもなく一安心。
無事ゲットしたので近くの公園のベンチで食べます。温めてもらったのであたたかいうちにね。
選んだのは濃厚チーズとたっぷりきのこのボロネーゼベーグル。
脂質が低いという利点のあるベーグルに、
濃厚チーズという高脂質食材をぶち込んだなんのこっちゃやねんな商品。
ベーグルは脂質低いから！と言いつつ結局くるみとかクリームチーズとかチョコとか脂質ぶち込み商品選んじゃうからあんまり意味ないんだよね。ダイエッターは黙ってプレーン食べろという話。
うっ………………………まっ………………………………………………………………
なんやこれ……………ここ最近食べたベーグルの中でもトップレベルにうまい……………………なんやこれ…………？
きのこの風味と濃厚なチーズが口いっぱいに広がる……………………生地は固め…………………圧倒的食べ応え………………………………ッ
人気店である理由がはっきりわかんだね。みなさんも買いに走るべきです。さぁいきなさい！！
さて、最高のベーグルとの邂逅に興奮しつつ、次の目的地へ。
こちらは戦前から額縁の商店として営業しており、現在はリノベーションされギャラリー併設型のカフェとなっています。
秋田犬の ののちゃん♡
ののちゃんに会いたくてこのお店を訪れたんです。私は動物がいるカフェにめっぽう弱い。
ののちゃんは入店時はめちゃくちゃ近づいてきてくれますが、すぐに飽きて寝にゆきます。店主さんによると毎回そんな感じなんだそうです。
入店１分の間に最適な交流をキメなければならない。
かわいい～～…
畳で落ち着く空間です。冬はこれにこたつが加わるってんだからやばい。畳にこたつ、秋田犬。３強ですよ。東京イチ最強な施設になってしまう。
飾っている作品は購入もできるそうです。
価格、言い値……………世界一買うのが難しいやつだ…
続いて向かったのは、俺たちオタクの集う場アキバ（韻）
目的地はアニメイト＿＿＿＿
ではなく、アキバ歯科だ。
歯医者コンセプトのカフェではない。
本物の歯医者
である。
本物の………………………………歯医者である。
指名とかあるけど、本物の歯医者である。
故に入店料やらチャージ料などもないし、至って普通に保険診療。なのにかわいい女の子が歯を見てくれる。
なぜ私がこちらの歯医者へ来たのかというと、インターネットで「コンカフェみたいな歯医者がある」と話題になっていたのを見て、以前から興味を持っていたからだ。
というのがいちばんの理由ではあるが、矯正が終わり器具が取れたタイミングで歯のクリーニングをしておきたいというきちんとした目的もあった。
決して冷やかしではないということはお伝えしておく。
入店するとメイド服のような制服を着たかわいいお姉さんが出迎えてくれた。
が、店内は思ったよりキャピキャピしておらず、普通の歯医者とさして変わらない。
院内での呼び方？！
コンカフェやんけ！！！
きのちゃんって呼んでもらいました。
レントゲンを撮って歯の状態を見てもらい、クリーニングしてもらいました。金髪ツインテールの歯科衛生士さんに。
歯医者のお姉さんが金髪ツインテール。脳がバグる。私が来ているのはコンカフェ…？歯医者…？
レントゲンまで撮ってもらって、歯のクリーニングをしてもらってお会計は2000円ほど。
ただひたすらにスタッフさんがかわいいだけで、他は至って普通の歯医者さんでありました。
歯科衛生士さん「きのちゃん、次は来週に上の歯のクリーニングもしたいんですけどスケジュールいかがですか？」
私「あ、来週は東京にいなくて………」
歯「あれ？きのちゃん東京に住んでないんですか？」
私「大阪です」
歯「大阪？！なぜうちに？！」
なぜうちに？！←全くもってその通りである
東京遠征の際時間に余裕がある時は通おうと思う。
続いて訪れたのは、東京のアーティスト集団・Chim↑Pomによる期間限定の現代アート展覧会。
正直こういった現代アートに精通しているわけでもChim↑Pomのファンであるというわけでもないのですが、
この展示が行われている会場に興味があったので訪れてみました。
城を模したような赤い建物は、1964年から歌舞伎町のど真ん中に鎮座する王城ビル。
喫茶店やキャバレー、カラオケ店や居酒屋など時代に応じながら業態を変容させてきましたが、最終的には廃墟となってしまいました。
そんな使い道がなくなってしまったこのビルをどうにか再利用できないかと立ち上がった委員会が、今回のアート展示を実現させたのだそう。
廃墟好きワイ、アートどうこう以前に合法的に廃墟に入れるという点で展示会への参戦を決めました。
自分カラオケにきたっけ？と錯覚させられるようなバインダーを受け取り、
本当に入口なのかと疑ってしまいそうな裏路地を進む。
う、ウオオオ……………………
扉を開けると、先に進むことを躊躇してしまうような薄暗い不気味な空間が広がっていた。廃墟好きとしてはたまらない空間である。
歌舞伎町という土地柄あってかTikTokでのプロモーションの甲斐あってか、大勢の若者たちが展示を見に来ていた。
会場に作品解説はなく、web上にて読むことができる。
作品解説を掲示しないことにより、どこまでが展示なのかが曖昧になる。もはやこのビル全体がアート、そういう意味も込められているのかな。
かつてカラオケ店だった片鱗。片鱗どころか、丸ごと。
なお、実際に歌唱もできるらしい。ここで歌う勇気はなかったのでスルーした。
展示は屋上にまでも。
そして地下までも。
アニメとか映画で下水道の中を歩くみたいなシーン…オタク全員好きなシーンあるじゃん。
あんな感じの雰囲気があった。ゴウン、ゴウンって重厚感のある音が鳴っていて非日常を感じた。
大きなビニールプールにドクターフィッシュが放流されていて、足を浸けることもできたんだけど、カップルが2組くらい並んで入ってたから当たり前に諦めた。ドクターフィッシュ結構好きなんだけど。
地下から上を見上げたら光が漏れてた。これもまたなんか良いなって。アートとか全然わかんないからなんかいいなとしか言えない。語彙がカスで恥ずかしい。
決してこの地下からは出られないけどいつかこの光を浴びる日を夢見ているみたいな………（厨二）
大好きなボカロPさんの曲でモルモットと傭兵ってのがあるんだけど、それがそんな感じの曲です。聴いてみて〜〜！！！！！
なかなかに濃い東京ポンサーでした。
毎度毎度唐突に終わりますが………
それでは！
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