悩みの解決策は、自分のできることだけに集中すること

この記事はこんな人に向けて書きます
・周りがうまくいっているのに自分はうまくいってないように感じる
・周りと比べて、自分は能力や才能がないと感じることが多い
・人間関係で不安や心配を抱えることが多い

自分自身がうまくいっているのかどうかわからない時がある。

能力や実力が低いのではないかと感じたり、自分はできない人間だと感じたり、自分よりうまくいっている人が沢山いるように感じたり。
また、人間関係で落ち込むことが多かったり、周りと比較して不安や心配を抱えたり、自信がなかったり。

それら心の落ち込み方向に陥る時の共通点は『自分がコントロールできないものに目を向けてしまっている』ことだと思う。

たとえば、LINEでメッセージが返ってこない時に不安を感じる人の中には、相手からメッセージが返ってこないと『まずいことを言ったかな、嫌われてるのか、自分のことに関心がないのか』とすぐに色々考えてしまったりする。
実際には、相手は仕事中で忙しかっただけだったり、人と会っていたり、ドラマをぶっ通しで観ていたりして、返せなかったりするだけだったりする。
メッセージを送った側は、相手の予定や状況をコントロールすることは不可能だ。でも、悩む人はコントロールできないことに思い悩むことが常だ。

●悩まないための具体的な方法
ここの例で言うと、解決策は簡単だ。自分も自分のやることに集中すればいい。
たとえば、ゲーム好きの人なら、プレイ中にLINEのことなど考えずに完全にゲームの世界に没頭している。ネットフリックスの映画や連続ドラマを観ている人は、数時間があっという間に過ぎている。漫画を読んでいる時は、気づいたら数時間経っている。
自分自身がやるべきことをやっている時に、悩みや不安は生まれない。

言い換えると、何かに不安になったり、メッセージや相手の反応を気にしたりしている時は、自分のやるべきことをやってない（集中してない）ケースがほとんどだと思う。

フルタイムで働いている人は、繁忙シーズンの勤務中の時間経過が早いことを知っていると思う。忙しい時、自分がやるべきことに集中している時、悩みや不安は生まれにくいという原理がある。

●人間関係で悩む時も、自分の目の前の人に集中する
人間関係で悩む時に多いのが、自分にとって『大切な人』で悩むのではなくて、『そこまで大切ではない人』に気を回していることだ。
大切な人を間違えている。
自分にとって本質的に大切な人とは、『どんな自分であろうとも、一貫して変わらずに付き合い続けてくれる人』『困ったことがあった時に助けてくれる人、心から助けてあげたいと思える人』だ。

遊び友達として、ただ表面的に付き合って、自分以外の誰でもいい替えのきくような付き合いは、どうでもいい人だ。

調子がいい時は寄ってくるのに、調子が悪くなったら離れるような一貫性のない自己都合でコロコロ態度が変わる人は、どうでもいい人だ。

一見いい人に見える人でも、いざ何か困ったことがあったらすぐに逃げていく人とか、自分と関わることで都合が悪くなるといって裏切るような人は、どうでもいい人だ。

『どうでもいい人』というと角が立つネガティブな表現になるけれど、言い換えると『自分を支えてくれるような存在ではない人』だ。

●大切な人に集中すると、自己肯定感が上がる
何か困難や苦難が立ちはだかった時に、全力で助けてくれる人は大切な人だ。そんな大切な人との関係に何かあったら、悩むのは当然だし、関係を維持するために全力で悩むべきだ。

一方で、何か自分に問題が起きた時にサーっといなくなるような人に対して、果たして悩む必要があるだろうか。
どうでもいい人間関係について悩んでしまっていることが、悩みや不安をむやみに増やしてしまう原因なのだと思う。

都合が悪くなるとサーっと逃げていく人、都合しだいでコロコロ態度が変わる人を、自分がコントロールすることは不可能だ。関係性が浅くて重要性が低い人間関係の相手を、自分が悩むことで変えることはできない。

重要なことは、目の前の大切な人との関わりに集中することだ。その人間関係性の中では相手も真剣に向き合ってくれる。相手を変えるということはできないとしても、意思疎通を図り、関係性をより深めることができる。

『自分には大切な人がいる・何かあったら助けてくれる人がいる・深く理解し合える人がいる』という経験と実感は、自己肯定感を高める。『自分も捨てたもんじゃないよね』と思える。

●悩みの9割は、コントロールできないものに悩んでいる
ありふれた自己啓発本の内容にありそうなことを言ってしまっているけれど、現実は本当にそうだと思う。
自分がコントロールできないもの・自分にとって重要でないものに対して、心理的負担や時間的労力を掛けても、リターンは少ない。むしろ、マイナスリターンだ（落ち込み、不安や心配、いらだちなどが増えるだけ）

迷ったら、自分の大切なものにだけ集中すべきだ。