卓球のイップスでお悩みの方へ!!経験則から症状を和らげる方法を紹介🤩
皆さん「イップス」という言葉をご存知でしょうか!?野球やテニスなどのスポーツをしている方から、バイオリンやピアノなどの楽器の演奏をしている方なら一度は聞いたことがあったり、経験したことがある方もいると思います。
またイップスは、卓球をしている方にも無関係ではありません。今回は、卓球でのイップスがどんなものなのかや、イップスの原因、イップスの症状を和らげる方法などの紹介させてただきたいと思います。
少しでも自分もイップスなのかな!?と思う方は、この記事を読んでイップスを治せるように参考にしてください。
◾イップスとは!?
一般的なイップスは、精神的な原因からスポーツなどの動きに支障が出て、練習通りの動きができなくなったり、今まで出来ていた技術ができなくなる症状のことを言います。
卓球でも、練習や友達との試合などではいつも通りのサーブが出せても、大会に出てみると思ったようにサーブが出せなくなるといったことがあります。
卓球スクールでレッスンをしていても、お客様の中には何人もイップスという方を目にしてきました。特にイップスの症状が多いのがフォアハンドとサーブです。
(1)卓球でよくあるイップスの症状
具体的に卓球でよくあるイップスの症状はどんなものがあるか見ていきましょう。
❶感覚がなくなる
1つ目の卓球でよくあるイップスの症状は、手や腕の感覚がなくなることです。感覚がなくなることで、思い通りの打球ができなくなることが多くなります。
実際に私もフォアサーブの時に手首の感覚がなくなり、空振りが多くなったり指に当たったり、入ってもボテボテのサーブになることがありました。
いつも出せているサーブが急に出せなくなると、かなり焦ります。
❷手が震える
2つ目の卓球でよくあるイップスの症状は、打球時に手が震えてしまうことです。よくあるのが、フォアハンドを打つ時に手が震えてしまい、ボールが上手く当たらずにミスしてしまうことです。
この症状は、レッスンをしていると年輩のお客様に多い気がしますね。
➌ラケットの角度がブレる
3つ目の卓球でよくあるイップスの症状は、打球時にラケットの角度がブレることです。2つ目の手が震えると似ていますが、これもフォアハンドを打つ時にラケットの角度がブレてしまう方が多いです。
簡単なボールに対しても打つ瞬間に変に手に力が入りブレてしまい、極端にオーバーミスしたりネットミスしたりと、絶対ミスしないだろうというボールなのにミスしてしまいます。
(2)卓球のイップスの原因
卓球でのイップスの症状がわかったところで、イップスになる原因を見ていきましょう。
❶過去のトラウマからくるイップス
まずイップスは過去に嫌なトラウマがあったりすると起こります。
「学生時代にスマッシュミスをして監督に怒鳴られた」という経験があると、スマッシュでイップスが出やすくなります。
「大事な場面でサーブミスをして試合に負けた」という経験があると、サーブでイップスが出やすくなります。
このように昔のミスを無意識に思い出してしまい、イップスになってしまうことが多いです。
❷極度の緊張からくるイップス
もう1つは極度の緊張からくるイップスです。これも1つ目と似ていますが、大事な場面や慣れていない環境だと緊張してしまったり、そもそも緊張しやすい人っていると思います。
このように緊張していると思い通りのプレーができず、イップスになってしまいます。
(3)卓球のイップスを治す・症状を和らげ る方法
では肝心のイップスを治す・症状を和らげる方法を見ていきましょう。治る方法は人それぞれなので、あくまで治し方の1つとして参考にしてください。
❶ひたすら練習して自信をつける
1つ目の卓球のイップスの症状を治す・症状を和らげる方法は、イップスになった技術をひたすら練習して、その技術に自信をつけることです。
例えばサーブでも自信がなく「どうしよう、ミスしないかな」など不安に思いながら出そうとすると、緊張してきてイップスの症状が出てしまいます。
ですので、不安になって緊張してイップスが出ないように、とことん練習してイップスが出ている技術に自信を持てるくらいに練習しましょう。
❷イップスの部位とは違うところに意識を集 中する
2つ目の卓球のイップスの症状を治す・症状を和らげる方法は、打球前や打球時にイップスの部位とは違うところに意識を集中するようにしましょう。
例えばフォアハンドを打つ時に、手首に違和感がありミスしてしまうのに、手首に意識を集中させすぎると余計に変に力が入ってしまいます。
ですので、手首ではなく腕の方に意識を持っていきます。そうすると手首のことを忘れてミスしないようになることもあります。
➌間をあけて深呼吸し良いイメージを持つ
3つ目の卓球のイップスの症状を治す・症状を和らげる方法は、1球1球の間をあけて深呼吸して良いイメージを想像しながら打つことです。
例えばサーブを打つ時でも、構えてすぐにサーブを打つのではなく、構えてから間をあけて深呼吸して良いサーブが入るイメージをしてから打つことで、イメージ通りのサーブが出やすくなります。
イップスでミスする時は、だいたい「ミスしたらどうしよう」など、悪いイメージを持ちながら打つ場合が多いです。悪いイメージではなく、落ち着いて良いイメージを持ちましょう。
❹ルーティーンを作る
4つ目の卓球のイップスの症状を治す・症状を和らげる方法は、打球前にこれをしたら絶対に入るというルーティーンを行うことです。
例えばサーブを打つ前に「台にボールをバウンドさせる」や「床にボールをバウンドさせる」や「ボールに息を吹きかける」などです。
こういった自分の中での「これをすれば大丈夫」というルーティーンを作ることで緊張がほぐれ、イップスが治ることもあります。
➎違う練習をして体を温める
5つ目の卓球のイップスの症状を治す・症状を和らげる方法は、イップスの症状が出る技術を練習する前に違う練習をして体を温めておくことです。
よくあるのが、フォアハンドにイップスの症状が出る方で、先にバックハンドの練習をしておき、体がある程度温まってきてからフォアハンドの練習をするとミスせず安定するということです。
体が温まっておらず動きが硬い状態だとイップスの症状が出るという方もいるので、心当たりのある方は別の練習をして体を温めるようにしてみましょう。
❻練習時から緊張感を持つ
6つ目の卓球のイップスの症状を治す・症状を和らげる方法は、練習時から緊張感を持つことです。
イップスは緊張しすぎると症状が出てしまいます。練習時に緊張することはあまりありませんが、試合では緊張することありますよね?ということは、練習時と試合時では精神状態が全く違うことになります。
そうすると試合の時にイップスが出やすくなりますので、なるべく練習時も試合と同じような緊張感を持つようにしましょう。
(4)卓球のイップスになったトップ選手を 紹介
最後にイップスになったトップ選手を紹介します。
❶坂本竜介
1人目は、元日本代表で現TT彩たまの監督「坂本竜介」さんです。
坂本さんはイップスになった当時は、もともとドイツでプレーをしていて、帰国後は日本リーグの「協和発酵キリン(現:協和キリン)」に移籍したところでした。
日本リーグのホームマッチは狭い会場で観客と選手の距離が近いそうで、社長や副社長なども見に来ていたそうです。またその当時、坂本さんは日本ランキング3位と好成績もあり「坂本が入ったから負けるわけがない」という空気もあったそうです。
そんな中、オーダーで坂本さんは人生で初めての5番手。そしてまさかの2対2で、坂本さんまで回ってきたそうです。そこでありとあらゆるプレッシャーから極度の緊張状態になり、イップスになってしまったそうです。
こんなトッププレイヤーでもイップスに悩まされるなんて怖いですね。
❷三部航平
2人目は、専修大学出身で現在はシチズン時計所属の「三部航平」選手です。
三部さんは、大学2年生の時にイップスになったそうで、バックハンドやサーブは大丈夫でしたが、フォアハンドの技術の感覚がなくなってしまったそうです。
ボールがラバーに引っ掛かる感覚が全くなくなり、フォアを打つ時にラケットが開いてしまいオーバーミスが増えるようになりました。
三部さんの場合は、一度卓球の練習から離れ、筋トレをして肉体強化をしていったそうです。そうすると自信がつき、練習を再開したころにはイップスが治っていたそうです。
結局イップスの原因はわからなかったそうですが、「卓球から一度離れてみる」や「肉体強化」でも治る可能性があるみたいですね。
♣卓球のイップスのまとめ
今回は、卓球のイップスがどういうものかや症状の和らげ方などを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか!?
イップスになるとかなり辛いですよね。今まで当たり前にできていた技術が、急に全く入らなくなるので自身もなくなってしまいます。
ですが、上記のイップスの症状を和らげる方法を試していただければ、少しでも改善されるかもしれません。辛いとは思いますが、少しでもイップスの方の参考になればと思います。
次回は、卓球のラージボールって何!?硬式との違いについて紹介させていただきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?