日本問答
『日本問答』 田中優子 松岡正剛 2017年11月刊 岩波書店
現代日本の知の巨人たちといってもよいのであろう。
編集者・松岡正剛と法政大学総長・田中優子の対談集。
日本の国体の成り立ち、構造について、歴史・文化を振り返りながら、縦横無尽に語られており、大いに知的好奇心が満たされた。
田中優子教授は江戸文化が専門というが、今回の対談では松岡正剛の日本文化へのまなざし、洞察に瞠目した。
日本の国体の二重構造を「うつろひ」という言葉で説明していたのだが、なるほどなあと唸るばかりであった。
松岡のこの洞察力は長年の読書と編集経験から培われたものと思われるが、なんとこの編集力を松岡自ら指導する学校があるとのことだった。
早速、資料を取り寄せた次第。
おそらく受講することになるのであろう。
楽しみでならない。
しょをよみてとひてこたえてまたとひてまなびてあみてなさけとちをや(書を読みて問ひて答えてまた解ひて学びて編みて情けと知をや)
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人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。