胎児の世界
三木茂夫という思想家に20代の時に出会い、戦慄した。
また、同時期に野口晴哉、野口三千三という思想家の著作にも触れ、その類似点と特異点にも強く影響を受けてきた。
10数年経た今もその衝撃を言語化できないでいる。
三者に共通するのは、自分の思想を言語によらず、身体に求めた点に他ならない。
そこが他の思想家と異なり、また、言語化しにくい理由でもあるのだろう。
しかし、だからこそ、その声は自分の頭ではなく、腹わたまで響き、届いたのだ。
その声を久しぶりに尋ねなければならないと最近、ふと考えている。
はらわたのねじれよこえよゆらめきよわがこつにくにひびかせしたまへ
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。