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人生邂逅 ・まなび編         ◆仏教読書会から -45

秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)   十四問答 第十三問答より

少壮政治家の公司(青年指導者)と玄関法師の問答を記した項です。

今でいうと国の役人と宗教家との対談です。

そのひとつの問答に

仏道の戒律と国の法令との関係についての話があり、 

「もし法をまげて、私心に従って勝手に適用するならばその罪の報いは極めて重い。」

「わずかな罪でも、厳格に処分する場合には決して見逃さずに処罰すべきですが、その罪をよく調べた上で場合によってはこれを寛大に扱い本人の将来をあらしめることも法の正しい扱い方のなのです。」

とあります。

ココを読んでいて、S知事の顔が思い浮かびました。

ある県知事さんがここ数か月の間、毎日のようにニュースに取り上げられ、全国区で有名人となっています。

「猛暑」の話題と「S知事」の話題は、聴かない日がない。くらいです。

まず、この人の罪は?

この知事の犯した罪は決してわずかなものではなく、厳格に処分する対象となる。

その罪の根源は、

「法」そのものをないがしろにしている。こと。

 「公益通報者保護法」

守るべき通報者を犯人捜しの対象にするなどもってのほか。

さらに、規則をまげて私心に従って勝手に適用している。ともいえます。

自己保身自己顕示のためにどれだけ多くの人の時間と労力を無駄にし、県政、さらには市区町村の政治の停滞をもたらしたことか。

ニュースを目にするだけでも気分が悪くなります。

なんとも不愉快な出来事でした。

弘法大師も当時のお役人さんたちの堕落ぶりを嘆いておられますが、この件には、きっと唖然となさっていると思います。

それにしても、完全四面楚歌状態にありながらも、持論を曲げることなく
今なお堂々と発言し続ける、その精神力たるや、実にあっぱれ!

その卓越した突貫力を本来の県政推進に向けてもらえていたら、と、ついつい思ってしまいます。

    おねだりをしないは、ないものねだり? でしょうか。

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