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バランスをとること、脱力すること

Macです。

昨日はKM LabのHolistic Leadership Program、第2回セッションを開催しました。

ヨガのテーマは「バランス」。そのまま対話セッションでは「偏りを恐れずに、それを活用して整えていく」という話題が、学校現場や、企業活動の具体的な日々の葛藤を題材に、場にでました。

人間の身体は、止まることがない。筋肉レベルでも、臓器レベルでも、血流も、そしてさらに細分化していくと、分子単位で常に振動を繰り返している。

したがって、「止まろう」とすると、それは自然なことではないので、バランスが崩れる。

動的なもの、いつも不安定なもの、その偏りを観察し、自然に対応していくことが、バランスをとるってことなのだろうなと。

そしてこれ、経営において、なにかを決めるときも同じだなと思いました。

会社をカラダに例えるなら、なにかを決めた次の瞬間には、もう違うカラダになっている。なぜなら、外部環境も、自分自身のカラダの内側(財務状況、組織状況、売上その他・・)も、変化していくから。

なので、その判断がその瞬間に最適だったとしても、翌日にも同じ判断が最適とは限らないのですね。

この動的な、とても不安定なものを相手にするわけなので、「自分は唯一絶対の解に辿り着いた!」なんて思った瞬間に終わり。バランスが崩れ、バラバラになっていく。

なので、カラダもカイシャも、その不安定な動き、偏りに気づき、日々、ズレを解消していく営みを続けていくこと。

そして、偏りに気づくには、カラダにチカラが入っていてはダメで、心身脱力していることが、とっても大切なように思います。カイシャにも、チカラが入っていると流れが悪くなる、滞る。

勇気をもって脱力できた瞬間に、全体のダイナミズムが見えて、自然とあるべき意思決定ができるのではないでしょうか。

そこで、仕事においてちょっと滞ってるな、流れが悪いな、というときは、まずは深い呼吸に立ち返るようにしようと思う。

呼吸が止まると、カラダが止まり、チカラが入る。カラダが止まると、ホントウは見えるものが、見えなくなる。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」


本日は根津美術館へ。遅くきた秋だ。

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