どんどん細っていく日本。無力感と無関心が輪をかける。
日本経済の黄金期を表す言葉に「ジャパン・アズ・ナンバー1」があります。
バブル崩壊以降の長い低迷期にあって知らないうちに日本は…。
どこかで何かが狂った証拠です。
「一生働いてようやく家一軒」などと昔はぼやいていましたが、現在はそれどころではありません。
1996年から労働者派遣法の適用業種が徐々に拡大して、2004年には物の製造業務にまで適用されるようになりました。
積み上げていくには大変な労力を要しますが、崩れるのは一瞬です。
労働者の賃金が上がらなければ国民生活は疲弊していきます。
過去の安定した正規社員は退職し、それまでの5~6割の賃金で再雇用されていきます。
非正規雇用で働いている若い人たちは歳をとっても時給制で、昔のような年功賃金でもなく定期昇給もありません。
家を買うどころか、結婚もあきらめ、家庭を持つこともできません。
スマホはもはや生活必需品ですから、衣食住を犠牲にしても手離せません。
なんだかとても寂しい…。
すべての働く人たちに共通した夢や目標を提供できるのならば、日本人はまだまだ捨てたものではありません。
夢や目標をつくるのは個人個人ですが、これだけ長期間閉塞感のなかで生活していると、どうやらそれすらも語れない時代になっているような気がします。
毎日3人への参院補選投票依頼をしながら、政治への無力感と無関心を強烈に感じはじめています。
だんだんと縁の薄い人へのアタックになるから当然ですが、わたしの気持ちを届けるためのわたしの言霊は決定的に欠けています。
衆議院が解散しました。
衆議院定数は465です。
自公で過半数の阻止は難しいかもしれませんが、せめて261の「絶対安定多数」は阻止したいものです。
261を超えると、衆議院の全常任委員会で委員長ポストを独占し、全委員会で過半数の委員を確保できます。
そうなると静岡県民の意思であるリニア問題もスルーしていくでしょう。
県知事選挙では負けたが、参院補選では勝利したとなればあいこで振り出しに戻ります。
政治は数の力で決まりますから、政治家は住民投票を敬遠します。
わたしたちは投票に行くことでしか社会を変えられない、投票に行けば社会を変えられることを、肝に銘じて動きたいと思います。
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