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部下の逆パワハラでメンタルをやられた、という悩み

ある管理職から相談を受けました。部下がやたら攻撃的だというのです。

「これはこのようにやってほしい」
「ムリです。そもそも〇〇さん(管理職)出来るんですか?」

「報連相をもっとキチンとしてほしい」
「意味がわかりません!キチンとやっています!」

「仕事に関係ないネット見てるようだけど・・・」
「見てません!そうやって私を監視しているんですか?それっていいんですか?」

その部下の言動に問題がないわけではありませんが、処罰対象までにはいかない。勤務態度不良というわけでもないようです。

直属上司は「そういう部下もちゃんと指導するのが管理職」と言っていたらしいのですが、真面目なその管理職は悩み続け、とうとう適応障害と診断されるまでになっていました。

私にも経験があります。

部下が言うことを聞かない、自分のことを見下しているように見える、自分を飛び越して上席に相談する(自分を蔑ろにする)、などリアルに味わいました。そうなると部下の顔を見るのすら嫌になり、過剰に意識してしまい、最後は謎のメンタル不調に陥りました。

この管理職も同じです。

非常に難しいですが、私自身の経験も踏まえて心が楽になった考え方を伝えました。

①まず自分の心を守る行動をとる
②フォーカシング・イリュージョンと考える

まず自分の心を守る行動をとる
管理職足るもの、そういう部下でもちゃんと指導しなければいけないという考えを捨てる。出来ないものは出来ない。
自分の心を守るために、その部下との接点を必要最低限にする。指示を出して従う従わないはその部下の課題であり、指示は正確に出したことをログにとり上席に報告する。
それでもキツければ、逃げていい強くあらねばとがんがらなくてもいい。配置転換願いでもいいし、転職でもいい。多少キャリアに傷がついても、メンタル崩壊に比べれば大したことではないし、一歩引くことでのちに大きく前へ踏み出すことだってできる。
②フォーカシング・イリュージョンであることを知る
人は特定のことに気を使いすぎると、そのことで人生すべてのクォーリティが下がるという錯覚を起こしてしまう。錯覚に過ぎないから、攻撃的な部下がいるからといって「仕事のやりがい」「自分のキャリアビジョン」「人生の幸せ」には影響はないと考える。

結局、人と過去は変えられない、自分と未来だけが変えられるということになります。
頑張って変えられないことに気を使うのはやめる、不毛なことに向かって頑張るのはやめることが大事だと思います。