トータルリワード(総合的報酬)
今年は大幅な待遇改善の年となりました。
今後は一過性ではなく、”継続的”に待遇改善が出来る企業にどんどん人が流れていくようになるでしょう。
さて働く人たちにとっては賃金だけではなく、「お金以外の報酬」も重要です。
このお金とお金以外の報酬をあわせて、トータルリワード(総合的報酬)と言い、人事部門としては全体像をキチンと把握しておかなければなりません。
一般的には、
・金銭的報酬:給与、退職金、福利厚生、教育
・非金銭的報酬:労働条件、働く環境、風土、会社のブランド
として整理されています。
下図は当社における全体図を一般化したものです。
これらはその会社の社員が何を求めているか、重視しているかによって内容や比重が異なってきます。
ただ最近よく聞く声としては、
「誇りが持てる会社で働いていること」
「教育をしっかりやってくれること」
が給与以外の大きな報酬として捉えられているようです。
その背景としては、
①SDGsや不正に対する世の中の厳しい目から、給料の高さよりも「正しい道を歩む」企業を選ぶ
②老後への不安を払拭するため、いまの給与の高さではなく、生涯にわたって働いて稼げるキャリア形成の道を示してくれる企業を選ぶ
といったことにあると思われます。
これからますます「人が企業を選ぶ」時代になってきますので、トータル報酬設計は非常に重要な考えになると思います。