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元優等生現問題児〜(2)今日も学校を休んだ〜

毎晩無能感に苛まれながら眠りにつき、一瞬の夢から醒めた朝はこれまた形容しがたい絶望感に包まれる。また普通じゃない問題児のレッテルを貼られにあの場所に行くのか。いや、行けない、どうしても。でも、逃げ場がない。震える手で携帯電話を開き、学校の電話番号を打つも、動悸が収まらない。やっぱり、かけられない。涙が出る。どうしようもなく惨めな自分に失望して動くことができない。

隣の部屋から母親がやってきた。日常的にほとんど関わることはないが、今日は学校に行かないことを咎めに来たようだ。

「学校に行かないの?」「うん、行けない、頭が、痛くて。。」「よくあるね。ほんとお金の無駄。生きてる意味ないんじゃない?」

「生きてる意味ないんじゃない?」

無限にこだまする彼女の声。

「そんなことわかってる…!わかってるけど…」

そう言いながら何とかもう一度学校の電話番号を押して、事務員へ欠席連絡をした。担任の女性教師からは程なくして家に直接電話があった。

「どうしたら頑張れるの?他の子たちは頑張ってるよ。」

留守電に入った彼女の声。その答えが出せていたら、もうとっくに学校に行けている。

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