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植物たちが教えてくれる子育てにおける多様性Nr.1

先日、
娘が学校からの通知を持って帰ってきました。
それはあまりうれしくない内容でした。

娘はドイツのギムナジウムに通う11年生。
彼女は理解力はあるけれど、
自分の考えをまとめて書くのに
時間がかかるんです。

授業の評価は科目ごとに異なりますが、
小テストやテストの結果が40%で、
授業中に積極的に発言することが60%以上で
評価されます。
彼女は内向的な性格なので
積極的に発言するのが大の苦手。

当然、
たくさん書かないといけない
ドイツ語の授業が苦手になってしまいます。

11年生からは
大学のような成績評価が導入され、
成績が5以下(ドイツでは1が最高評価)の科目が2つ以上あると、
次の学年に進めずに留年しなければなりません。

私たちは2005年に
ドイツに引っ越してきました。

子供たちには中学生になるまでに
ドイツ人のパパが生まれ育った
ドイツの文化に触れさせたいという思いと、
自分の意見を言える環境を作りたい
という思いがあり
引っ越しを決めました。

でも毎回、
保護者会で先生と話す機会があると、

「あなたのお子さんは
大人しくて発言が少ないですね」

と指摘されます。
発言が少ないから
評価がどうしても下がります。と
保護者会ごとに言われるので

「大人しい」🟰「ダメ」

というような構造が私の中で出来上がり
「大人しい性格はダメ」というように
まるで娘や息子の性格が
否定されているように感じてきてしまいました。

モヤモヤするわけです。

そういう時は、
癒しを求めて野原に行きます。

そこで思いました。

「植物は美しい花や立派な木だけじゃなく、目立たなくても自分の場所でしっかり生きている植物もある。太陽の光を必要とするものもあれば、日陰が必要なものもある。形も色も香りも、植物は多種多様。」

人も同じように、
背景や能力、個性はそれぞれ違っています。

子育てという時期は過ぎ去り、
今では見守るしかできません。
でも、
ちょっと凸凹している
個性的な子供たちの特徴を認めて、
“彼らが幸せで自分らしく生きられる環境を
サポートすること”や、
環境の変化に頑張って対応する力を持っている
植物のように、
“子供たちの強さを信じる”
これが、
今、私にできることだと思ったのです。

多様だからお互いに学び合うことができる。
多様だからこそ、個性が活かされる。

そんな風に思った
野原の癒しの散歩でした。



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