泣けない私が、泣けるようになりたいと思った話
BTSの新曲「Permission to Dance」がリリースされましたね。
「BUTTER」の興奮がまだ冷めやらない中、突然「Permission to Dance」ティザーが出て、期待度は一気にMaxへ。
しかし、リリース日の13時は授業の真っ最中。オンタイムでのYouTube鑑賞は諦めていたのですが…。
なんと思いがけないことに、午後の授業が自習時間に急遽変更。
とはいっても、先生は教室にいますし、良識ある50代女性であるわたくしが、自習中とはいえ、こっそりYouTubeを観るなどあり得ないことです。
なのですけども、時間が迫るにつれ、襲いかかるモンスター級のオンタイムで観たい欲望に、あっさりと負けました。
学校で使用しているPC画面にこっそりYouTube画面を開きまして、音なしで(当たり前。笑)じっくり鑑賞いたしました。先生、ごめんなさい。
というわけで、音なしで観たMVが初見だったのですが、音がなくてもBTSの彼らが楽しそうに、笑顔で踊っている姿を観ているだけで、ただただ幸せで、泣き出しそうでした。
ここで唐突な告白ですが、私、ほぼ泣きません。感情を伴った涙を流すという行為は50数年生きてきて、数えられるぐらいの回数しか記憶にありません。
涙が出そうな、ウルウルすることはたくさんあるのですが、涙を流すところまでに至りません。(ハードコンタクト使用者なので、目にごみが入った時は感情なしの涙を流しますけれど。笑)
そんな私の目から音なしのMVを観て涙がこぼれそうになり、その状態からの休憩時間。今度は音ありでMVを観ました。そして、それからずっと泣き出したい、何かひとつポンと背中を押されたらどっと涙があふれてしまいそうな、そんな感情が続いています。
でも、泣けません。
どうも私の脳には、泣くという行為をしてはいけないとインプットされているようなのです。
恐らくその原因は母との関係にあると思います。
母は本来の性格に加え、苦労してきたせいか、とても精神的に強い人です。なので、弱いことを認めてくれないところがありました。「泣いたって何も解決しない」と、事あるごとに私に言いますし、もちろん他の人にも言います。
それが間違っているわけではないと思います。そういう強さは持ち合わせているに越したことはないですから。
ただ、そう言われ続け、弱さを見せないようにしようとした結果、全ての感情(喜怒哀楽)を極力抑えるという方法でしか、子供だった私には対応できなかったのではないかと思います。
そんなことの後遺症が尾を引いて、泣くという行為を、無意識のうちに自分で抑え込んでしまうではないかというのが、自己分析の結果です。
(でも、あまりの悲しみにコントロールできなくて大泣きしたこともあるので、感情が欠落してるわけではないです。)
このように泣くという行為をできない私が、「Permission to Dance」のMVを観た後、強く泣きたい衝動に駆られています。
その理由は、昨日からずっと考えているのですが、はっきりとした答えはわかりません。
彼らがあまりに楽しそうに見えるからかもしれませんし、デビュー当時に韓国のテレビにあまり出られなかったことを考えると、今はもうテレビ局に「permission(許可)」をもらうのではなく、彼らが「permission(許可)」する側になったよね、と思うからかもしれません。
それに、もう誰からの「permission(許可)」もいらないぐらい、彼らのやりたいことをやってるように感じるからかもしれません。
ピンポイントで、グクちゃんがシュガちゃんの後ろからひょっこり出てきたり、スケーター並みにグルッグルに回ってる姿がとにかく愛おしいからかもしれません。
そして、もうじき一旦メンバーが揃わなくなる時期がやってきます。
それを見据えた上での「Permission to Dance」なのかと思うと、「とにかく全力で今を楽しもうよ、僕たちは楽しんでいるよ」ってメッセージを、勝手に感じているからなのかもしれません。
こんなことが幾つも重なって、大きく私の感情を揺さぶっているようです。感極まって、涙が出るような状態なのかもしれませんが、やはり泣くには至りません。
ただ、私の長年のコンプレックスであった「泣けない」ことに、彼らが大きく関わってきて、何らかの変化がありそうな予感はしています。
たぶんそれは、「love myself」なんてことはあまり考えてこなかったけれど、自分と正直に、真正面から向き合うことが少しずつできるようになってきて、感情のベクトルの出し方や量を変えられそうだということです。
それもこれも、BTSの沼落ちのおかげです。その彼らに報いるためにも、いつの日か泣きたいときに泣けるようになりたいし、私自身がもっと幸せになることでもあると思います。
BTS、君たちは本当に最高だよ。どうもありがとう。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。