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セピア色の思い出 嗚呼美瑛駅 暴走タクシーで電車と追いかけっこ❤️【企画参加】

横山小寿々さんの記事を読んで、ウキウキ楽しい気持ちになり、

皆さんは思い出の駅はありますか???

という投げかけに、駅を巡る楽しかった思い出を思い出したのでやんさんの企画に参加させていただきます😁


あれは確か2001年の9月下旬頃。


夫と付き合い始めたばかりの夏。


遅い夏休みをとって、北海道に3泊4日で旅行に行くことにしました。


北海道には昔から憧れがあり、それまでも友人たちと真夏に行ったことがありました。


「彼氏ができたら絶対北海道旅行に行くんだ!」友人たちにも豪語していました。


学生時代は極度の男性恐怖症だった私も、ある日を境にぴたっと収まり、初めて彼氏ができたと喜んだのも束の間。


付き合ってすぐ、夫は連帯保証人になっていた友人が逃げて、夫も仕事を辞め、逃亡生活を送っていました😂(どんな状況じゃーい!)


でも、絶対北海道行きたいから付き合って!


ってな感じで(逃亡生活なのに、旅行だなんて、と(そりゃそうだ))旅行を渋る夫にゴリ推してして、遂に北海道にやってきました。


9月下旬の北海道は想像以上に肌寒く、ガタガタ震えながらも観光地を巡りました。


ふとした瞬間に、今度は絶対手を離さないと決意したものの、本当に大丈夫なんだろうか。


口には出さないものの、お互いに先の見えない状況に、不安こそありつつ、とはいえ、私自身は悲願だった「夢にまで見た彼氏と北海道旅行」は毎日楽しくて、札幌市のホテルを起点に、毎日いろんな観光地に赴いていました。


美瑛は特に楽しみにしていたこともあり、その日も電車に乗って、美瑛駅に降り立ちました。


「レンタサイクルがあるからやってみよう」


夫の提案に、のんびりサイクリングで美瑛を巡るのも良いなと賛成し、サイクリングでのんびり散策を始めました。


途中、チェーンが外れたりして


「どうしよう、チェーンが外れちゃったー」(私)


「しょうがないなぁ、どれどれ」(夫)


付き合いたてのカップルらしいキャピキャピした感じでサイクリングを終え、夕方、美瑛駅に戻ってきました。


ふと見ると、電車が美瑛駅を発車し、駅員さんが


「お客さん、今晩は美瑛に泊まるの?今の電車が札幌方面の最終電車だよ」と。


・・・何ですって!!!


いやいや、ありえないでしょー!😂😂😂


お尻に火がついたように駅のロータリーに飛び出して、近くに止まっていたタクシーの運転手さんに血相を変えて詰め寄り、


「運転手さん、今出た電車、追いかけられます?もう札幌に宿取っちゃってるんです!!!」(私)


最初は「無理だよぉ」と渋る運転手さんと、「ホテルをキャンセルして美瑛に泊まればいいじゃん」という夫をタクシーにぶち込んで、


「運転さん、とにもかくにも、ダメ元であの電車追いかけてください」と迫る私。



かくしてタクシーと電車の追いかけっこが始まりました。


線路と並行に走る一本道を爆走する運転手さん。



途中からスイッチが入ったのか、完全に目の色が変わっています。


ヒィィィィィィーーー💓暴走タクシーに乗って、電車と追いかけっこ〜❤️❤️❤️



でこぼこ道を暴走するタクシーは宙を舞い、そのたびに車中の3人と後ろのトランクもポーンと跳ね上がります。


最初のうち、かなり差がついていた電車との距離はみるみる縮まり、そしてついに追い抜き、無事、次の駅で札幌まで帰る電車に乗ることができたのでした😁



あの日全力で暴走してくださったタクシーの運転手さん、ありがとうございました😊



あの夏の北海道旅行の中で一番エキサイティングで楽しかった思い出です。


と、ここまで書いて、人生の前半23歳くらいまで、自分ってなんてダメなやつ、なんて価値のないやつ、と、自分ばかり見て行き詰まっていた暗黒の時代から、23歳以降は、夫に振り回されることが多くて、ハプニング続き。


自分を見ている暇がなかったなと。


そして、今振り返ると、そんなハプニング全て、少しだけほろ苦くて、でも楽しい、セピア色の特別な記憶に変わっていました。


楽しい思い出を思い出すきっかけをくださった横山小寿々さん。


素敵な企画を立ててくださったやんさん。


ありがとうございました😊


ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。 


皆さんは思い出の駅はありますか???








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