セールスライティングで使える心理学⑦奇数の法則
奇数の法則とは「偶数より奇数の方が、信憑性があり注目度が上がる」心理効果をいいます。
割り切れてキリのいい数字だと、人は無意識的に人工的だと感じてしまう習性があるからです。
奇数に比べ、偶数は記憶に残りにくいと言われてきました。
実際、奇数を使ってヒットした作品は数えきれません。
「7つの習慣」は全世界で大ヒットしたベストセラー著ですが、「8つの習慣」や「6つの習慣」ではここまで売れなかったと言われています。
「僕は死にません!」でおなじみのフジテレビの大ヒットドラマ「101回目のプロポーズ」も、タイトルに奇数が使われています。
もしこれが「100回目のプロポーズ」だったら、おさまりが良すぎて目立たなかったしれません。
反応率を上げたい場合は、ネーミングやキャッチコピーに使っている数字を奇数に変えてみるといいでしょう。
マーケティングだけでなく、日本古来の文化にも奇数はなじみ深い存在です。
趣があり美しい日本の風習にも、奇数を使ったものがたくさんあります。
俳句の五七五
七五三
七草粥
七夕まつり
雛祭り(三月三日)
十五夜
三々九度
ご祝儀の金額
一本締め
七福神
奇数が、自然で落ちつく数字だと感じる所以は、古くからのしきたりが関係しているかもしれませんね。
「奇数の法則」に似たもので、「マジカルナンバー3」があります。
これは「具体例を出すなら、覚えやすく思い出しやすい「3つ」が適切」とする理論です。
スティーブジョブズが初めてiPhoneを発表したときも、マジカルナンバー3が使われています。
彼はiPhoneの機能を「iPod」「Telephone」「Internet」の3つに絞って説明しました。
iPhoneには他にも多くの機能がありましたが、あえて3つに絞ることで、聴衆の記憶に残りやすくしたのです。
結果は大ヒット。
モデルチェンジを繰り返しながら、他社の追随を許さないロングセラー商品となりました。
日常でもマジカルナンバー3は、いたるところで使われています。
結婚式のスピーチでは「3つの袋(堪忍袋・給料袋・おふくろ)」が、今でもユーモアたっぷりに話されますよね。
吉野屋の「うまい、やすい、はやい」も、一回聞いた忘れないキャッチコピーでありつつ、3つの単語だけで、吉野屋のコンセプトを明確に表しています。
いかがでしたか?
数字の使い方は原則「奇数」
具体例を浸透させたいときは原則「3つ」
もちろん例外はありますが、迷ったときは、このように覚えておくと便利ですね!