たかはし(セールスライター)

日本語が好きです。言葉を使って人に優しくすることがモットー。自分を深く知ることで、他人をより深く知り、心の宿るライティングを目指しています。

たかはし(セールスライター)

日本語が好きです。言葉を使って人に優しくすることがモットー。自分を深く知ることで、他人をより深く知り、心の宿るライティングを目指しています。

最近の記事

セールスライターが「過去の手放し」について考える

今、8割コーチング2割スピリチュアルのような講座を受けている。 理由は「この先ライターとして個人事業主になるのに、この豆腐メンタルじゃやっていけない」と感じたからだ。 「ちょっと前向きに案件応募できるようになればいいな」くらいのつもりで個人面談を受けたのに、いつの間にかどっぷりハマってしまった。 1日2つ、過去のネガティブな出来事の捉え直しをしている。 そういう宿題が出ている。まるで子どもみたいだけど。 正直、ネガティブなことは考えるのは想像以上に億劫で、毎日2つなんて

    • セールスライターが「褒め」について考える

      「人の長所を見つける」 「人を褒める」 これはスキルになるのだろうか。 最近「褒めること」 それも「的確に褒めること」を、褒めてもらえることが増えた。 褒めることを褒めていただき光栄なのだが、自分にとってはただの「趣味」だから、これが強みであると感じたことはない。 褒めることがどうして「趣味」か? 誰かの、ほんのちょっとした長所を見つけて言語化すると、誰でも少しはイイ気分になる。 その、少しイイ気分になった人を見るのが、単純に好きだから。 「イイ気分になった人から

      • セールスライターが友だちについて考える

        セールスレターとは、セールスラブレターだ。 買う気にさせるのではなく、買わない理由をなくす。 本人が「買う選択」をしたくなるまで、買わない理由を根気よく潰す。 これがセールスレターの役割。 だから、読者を「好きな人」と思って書かないと、本当の意味で買わない理由はつぶせない。そこまで付き合えないし、雑になってしまう。 そこで好きな人について考えてみる。 好きすぎるから、残念ながらセールスにはならない。 ライターとしてではなく、一個人として書いてみる。 友だち。 「志や行動

        • セールスライターが「教室で生き延びる術」について考える

          セールスライターの仕事は「買わせる」ことではなく「買わない理由をなくす」こと。 だから、人の心の機微を敏感に察知する必要がある。 最近、ライティングとは別に、自分のマインドと向き合う機会をいただいて、過去の自分に遡って記憶を紐解くことをしている。 ライターにとって、最初の読者は自分自身。 だから、無意識に自分が腹落ちする論理展開を意識しているはず。 自分の心のなかに、ライティングに活かせる要素がないか。 自分の経験に、読者の納得を引き出せるような気づきはないか。 そこ

          好きな広告3つ選びました

          あまり公言したことがないのですが、元広告制作会社の社畜営業マンです。 もう10年以上も前になります。 たまには作り手目線で見てしまうこともありますが、今はほぼ一般視聴者目線です。 そこで。 一般目線8割、広告マン目線2割で、好きな広告を3つ講評してみます。 本当はもっともっとありますが、最初にパッと浮かんだ3つです。 それではまいりましょう! ぜったいきれいになってやる(エステティックTBC) これはCMが絶妙によかった!本当によかった! まだブレイク前の坂井真紀さん

          セールスライティングで使える心理学㉚類似性の法則

          類似性の法則とは「自分と共通点のある人に親近感を抱きやすい」心理効果です。 「類は友を呼ぶ」とか「似たもの同士」といった表現があるように、人は仲間意識を感じると、本能的に心を開く性質があります。 「出身地」や「出身校」、あるいは「自宅の最寄り駅」が同じなど、ささいなことでも共通点が見つかると、一気に心理的な距離が縮まることはよくあるでしょう。 類似性の法則は、ビジネスシーンでも有効です。 コピーライティングなら、「仮想の敵」を想定する方法がよく使われます。 人間は不都

          セールスライティングで使える心理学㉚類似性の法則

          セールスライティングで使える心理学㉙マッチングリスク意識

          マッチングリスク意識とは、商品やサービスを購入する際に「合わなかったらどうしようと」と不安を抱く心理効果をいいます。 マッチングリスク意識はどんな価格帯でも起こりますが、「お試しができない」「価格が高い」商品の場合、より発生しやすいです。 マッチングリスク意識は、セールスにとってなかなかの強敵です。 しかし、見方を変えれば「リスクさえ取り除けば買ってもらいやすい」ともいえるでしょう。 さらに、オフライン(実店舗)よりオンライン(Web)の方が圧倒的に起こりやすい心理現象

          セールスライティングで使える心理学㉙マッチングリスク意識

          セールスライティングで使える心理学㉘返報性の原理

          返報性の原理とは「相手から何かを受け取ったとき、自分もお返しをしないと申し訳なく感じる」心理効果です。 いつもお土産を買ってきてくれる会社の同僚には、自分も何か買ってお返ししなきゃ悪いかな・・・と思いませんか? スーパーの試食コーナーで、勧められるままにいくつも食べてしまったら、1つくらいは買って帰ろうとしませんか? SNSでいつも「いいね!」を押してくれる人には、自分も「いいね!」を返したくなりますよね? このように「返報性の原理」は、日常のいたるところで活かされて

          セールスライティングで使える心理学㉘返報性の原理

          セールスライティングで使える心理学㉗ピークエンドの法則

          ピークエンドの法則とは、「人は感情が最も高ぶったとき(ピーク)の印象と、終末(ラスト)の印象で、全体の感想を決める」心理効果です。 「終わりよければすべてよし」ということわざがありますが、これもピークエンドの法則に近いものがありますね。 少々乱暴な表現になりますが、ものごとは結末が一番重要であり、過程は二の次ということです。 映画を観ていて、途中までは「単調なストーリーで面白くないなぁ」と思っていたとしましょう。 ところが、クライマックスでいきなり驚くような展開が立て

          セールスライティングで使える心理学㉗ピークエンドの法則

          セールスライティングで使える心理学㉖罰への欲求

          罰への欲求・・・ え?罰ってなに?と思いますよね。パワーワードすぎて。 でも、この「罰への欲求」は、非常にポピュラーな心理現象です。 もしあなたの身に、次のような出来事がたて続けに起きたら、どう思いますか? ・かつてない大型案件を受注して ・1年間かかって稼ぐ金額をたった1ヶ月で手にできて ・憧れのアーティストのライブを最前列で鑑賞できて ・なんの努力もしないでスルスルと体重が減って ・友だちもびっくりするようなイケメン彼氏ができたら どうでしょう。 すごく嬉しいけ

          セールスライティングで使える心理学㉖罰への欲求

          セールスライティングで使える心理学㉕フレーミング効果

          フレーミング効果とは「同じ情報でも表現の仕方を変えれば、受け手の印象が変わる」心理現象をいいます。 フレーミングは、たくさんある認知バイアスの中でも、少しの工夫で効果を発揮するため、ぜひ覚えておきたい心理作用です。 ある資格試験を受けようか迷っている人に、合格率を伝えるとします。 次のうち、どちらの方が試験を受けてみる気になりますか? A:この資格試験は10人中8人が合格しました。 B:この資格試験は10人中2人が不合格でした。 Aの方がポジティブな印象を受けますよね

          セールスライティングで使える心理学㉕フレーミング効果

          セールスライティングで使える心理学㉔バンドワゴン効果

          バンドワゴン効果とは「周りが支持しているものを、自分も支持したくなる」心理効果をいいます。 もともとは「勝ち馬に乗る」行為が語源であり、選挙運動でメディアが当選を予測した立候補者に、有権者の票が入りやすい現象から転じました。 この「優勢なものに便乗する」集団心理は、人間の購買意欲にも大きな影響をおよぼします。 ・行列ができる店なら、きっと美味しいに違いない ・流行っている髪型だから、自分もしてみたい ・ベストセラー本だから、とりあえず読んでみよう このような感情を、あ

          セールスライティングで使える心理学㉔バンドワゴン効果

          セールスライティングで使える㉓バーナム効果

          バーナム効果とは「誰にでも当てはまる一般的な特徴や事柄を"自分だけに当てはまる"と勘違いしてしまう」心理効果を言います。 バーナム効果の最たるものといえば、やっぱり占いです。 「あなたは真面目で前向きな性格ですが、人の顔色をうかがう一面もあるので、時々気疲れすることがあるでしょう。」 第一声でこんなふうに言われたら 「そうです!どうしてわかるんですか?!」と聞き返してしまいそうですよね? 真面目で前向きな人は大勢いますし、誰だって多少は他人の顔色を伺うもの。 決して

          セールスライティングで使える㉓バーナム効果

          セールスライティングで使える心理学㉒認知的不協和

          認知的不協和とは「自身の認知に矛盾が生じて一致しない状態、またはその心理的ストレス」を言います。 端的に言うと「つじつまが合わなくてスッキリしない」心理現象です。 ・ダイエットしたいのに、チョコレートが食べたい ・勉強に集中したいのに、漫画の続きを読みたい ・彼には彼女がいると知っているのに、告白したい よくあるジレンマですよね。 人間とは、そもそも矛盾だらけの生き物です。 同時に矛盾を感じると、できるだけ解消し正当化したいと感じます。 「チョコレート1口なら大した

          セールスライティングで使える心理学㉒認知的不協和

          セールスライティングで使える心理学㉑ナッジ理論

          ナッジ(nudge)とは、英語で「軽くひじ先でつつく、背中を押す」という意味です。 そこから派生して、「金銭的報酬や罰則などで相手に強要することなく、望ましい意志決定を後押しする戦略」を、ナッジ理論と言います。 あまり聞きなれないかもしれませんが、実はいろいろな場所で使われている手法です。 レジに並ぶ位置を示す足跡マーク 「いつもキレイに使っていただきありがとうございます」というトイレの貼り紙 スタンディングミーティングの導入 レジや駅のホームにある足跡マークは、

          セールスライティングで使える心理学㉑ナッジ理論

          セールスライティングで使える心理学⑳吊り橋効果

          吊り橋効果とは「恐怖や緊張によるドキドキ感を、一緒にいる異性への恋愛感情だと錯覚する」心理効果をいいます。 今にも崩れ落ちそうな吊り橋を、暴風雨の中、異性と二人で渡るとしましょう。 頼るべき相手は、お互いしかいません。 二人手をとり励まし合い、一歩一歩進みます。 このような過酷な状況をともに過ごした相手には、恋愛感情を抱きやすくなります。 「吊り橋を渡るときの緊張感」と「恋愛の高揚感」とを、脳が勘違いするからです。 吊り橋効果は、ネガティブなシーンだけに限りません。

          セールスライティングで使える心理学⑳吊り橋効果