渡井理己選手の真似したいボールの受け方
・京都戦のデータ
2020年J2第3節の徳島対京都の試合での渡井理己選手のプレーをデータにしてみました。
※DAZNを見ながらペンでノートに記録したので、ズレはあると思いますので大体の数値と思ってください💦
チェイシング28回(前線でのプレスも含みます)
バックパス14回
前や横へのパス20回
被ファール2回
ファール0回
シュート0回
ドリブル12回(うち一人二人かわしても、最終的に相手ボールになった回数は7回)
パスミス5回(アウトしてマイボールになったものも含む)
ボールカット4回
79分に交代
渡井選手は、徳島ではドリブラーでスイスイ相手を抜いていくイメージのある選手です。しかし、実際にはパスを多く出しています。相手のギャップでボールを受け、ワントラップで前を向いてスリータッチ以内でパスを出すスキルが高いように思います。
・渡井選手の特徴
渡井選手は、上半身のブレが非常に少ないです。プレーしていて頭の位置が変わることがあまりありません。ボールが遠くても体のバランスを崩して足を伸ばしたりしません。良い姿勢で届く範囲で、良い姿勢のままアプローチするので、相手と接触しても負けないのです。
DFにとって最もやりにくいのが、パスを出すのかドリブルするのかわからない事です。
渡井選手は、常に姿勢が良く、パスもよく出しているので、相手にとってはパスなのかドリブルなのかわかりません。DFは飛び込みづらいです。その中で、ドリブルを行う時は、緩急を使って相手を抜いていくのです。
『BE BLUES〜青になれ〜』というマンガがあるのですが、主人公の一条龍は、味方の走りをおとりにして目線だけで相手のDFをかわし、カットインするという描写があります。そういう駆け引きは、実践可能です。
・真似したいボールの受け方
私も真似したいなと思ったボールの受け方を二つ紹介します。前線の選手は是非真似してみて下さい❗️
上の写真の緑の丸が渡井選手です。写真のサイズがピッチサイズだと思って下さい。青(徳島)は、DFラインでパスを回していてRSBにパスが入ります。渡井選手は、そのパスが出ている間に矢印方向にダッシュします。裏を狙った走り出しです。渡井選手の動きを見て、赤(京都)の相手DFが裏のスペースを気にして下がります。徳島のRSBがボールを止めてルックアップした瞬間、方向転換し降りてきて足元で受けます。このチェックの動きのタイミングがとてもいいです。
上の写真は、確か梶川選手からのパスだったと思います。相手のボランチの裏、そしてDFとのギャップに斜めに走り込む動きです。最初からギャップにポジショニングしていますが、別のギャップに斜めに走りこみます。
DFにとっては、前向きでボールを受けられるのは非常に嫌な位置だと思います。下がりながら受けていないので、DFはプレスをかけにくいです。斜めに走ることで、マークの受け渡しも相手にとってはやりにくいはずです。