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30代働き盛りのワーママは、仕事の「コンフォートゾーン」を全力で守りたい

「もうちょっとストレッチしたいです」

最近、部下からそんな相談を受けます。
あ、筋トレの話ではないです😊
(部下から筋トレの相談を受ける資格のないような産後ボディです)

外資系コンサルには成長意識の高い若者が集うので、ちょっと慣れた仕事を渡した日には「もっと難易度の高い仕事を下さい!」と言われることがあるのです。

本日は、そんな成長意識高い部下に囲まれた職場でコンフォートゾーンを全力で守りたい30代ワーママである私のキャリア観について書きます。


コンフォートゾーンとは

いつ頃からか、キャリアに関して「コンフォートゾーン」という言葉をよく聞くようになりました。

コンフォートゾーン(Comfort Zone)とは、本人がストレスや不安を感じておらず、居心地がよいと感じる状態や場所のことです。
コンフォートゾーンにいると、精神的な安定は得られますが、現状維持を続けていると新たな挑戦や成長につながりません。

Chatwork「コンフォートゾーンとは?抜け出すメリットや成長に必要な方法を解説」より引用

大抵の場合は、「成長のためには、コンフォートゾーンは抜け出すべき」という文脈で語られることが多いです。

私のように社会人10年目を越す年次になると、仕事にも環境にもある程度慣れが発生してきます。
それゆえ、成長速度が鈍くなっていることへの注意喚起としてこの言葉を耳にすることが増えたのかもしれません。

転職活動先から内定が出ました

先日記事に書いた、自分のビジョンにドンピシャな会社から無事に内定が出ました。

最終面接は社長で、面接時間を大幅にオーバーするほど熱く話してしまいました。
面接中は本当に心から会社の目指す世界観に共感したし、この会社で働こう!と思っていました。

しかし先日届いた内定通知と条件を見て、盛り上がっていた気持ちが一気に冷静になってしまったのです。
その内容は以下のようなものでした。

  • 年収は、10数年前に新卒だったとき以下(時短なので時給換算では少しだけ高かった)

  • 求められる役割は、10数年のキャリアで最も高難易度

創立まだ数年の会社のため、条件面が良くないことは理解はしていました。
事業開発・営業のポジションで内定のため、自分が仕事を頑張れば頑張るほど会社は成長するし、お給料もドラスティックに昇給していくはずです。
そして、副業も可の職場です。
時短での採用なので、朝や晩にライターとして個人事業にも挑戦することができるようになります。
まさにそこには、コンフォートゾーンを抜けた、ストレッチかかりまくりの成長環境が用意されていたのです。

さて、私は働き盛りの30代。
いまここで勝負に出るべきなのか?と悩みました。

どうしてフリーランスになりたかったんだっけ?

そのときふと、私ってどうして(フリーランスを見据えた副業ができる)転職を目指してたんだっけ?という問いに立ち返りました。

娘はこれから成長していく。色んな場所に行き、色んな人に出会う。彼女を応援してくれる人はきっとどんどん増えていく。
母の応援が大きな価値を発揮する期間は、意外とかなり短いのかもしれない。
そうであれば、その限られた期間、後悔のないくらいに娘を推して推して推しまくりたい。
娘が母の応援を必要としてくれるとき、迷わずかけつけたい。
そのためには、自分で自分の仕事の量をコントロールできるようになりたい。

当時のnoteより

私は、人生をかけてしたい仕事のビジョンとして、「社会を救うひとを強くする」を掲げています。
社会起業家を応援するパッションカタリスト(起業家の情熱を"語り"伝播させる"触媒"のようなライター)を目指しています。
でもそのライターという仕事を目指したそもそも理由は、娘が必要としてくれたときに迷わず駆けつけられる母になるためでした。

コンフォートゾーンを抜け出しまくりの日常

大事な出張の週に娘が熱を出したり。
雨の日に盛大におねしょしてシーツを持って帰ってきたり。

気づけば壁一面にご飯粒が撒き散らされてたり。
(何がどうしてそうなった?涙)

育児をしながら働いていると、毎日予想できない事件が発生します。
まさに、日常そのものがラーニングゾーン

ラーニングゾーンとは、コンフォートゾーンのひとつ外側にあり、未経験の領域や現状よりもハイレベルな要求をされるゾーンをいいます。
本人にとっては不安やストレスを感じる環境ではありますが、同時に新しい刺激や成長の機会を得られるゾーンでもあります。

Chatwork「コンフォートゾーンとは?抜け出すメリットや成長に必要な方法を解説」より引用

そんな日常の中で、仕事までコンフォートゾーンを抜け出してしまうのとどうなるのだろう?
キャパシティの大きい方は、それでも仕事で成長できるのかもしれません。
でも私はきっと、ますます余裕を失い、娘が応援を必要としているその声に気づけない日々を過ごしてしまう気がしました。

まとめ

結論として、今回の内定は辞退することに決めました。
そして今後の転職先を選ぶ軸として、以下を設けることにしました。

  • コンフォートゾーンを守りながら、現年収の6-7割をキープできること

  • 少しずつラーニングゾーン(未経験であるライター)にチャレンジできる、副業可の職場であること

私の20代は、冒頭の部下のように積極的にコンフォートゾーンをぶちやぶってきた時代でした。
そして子供たちが私の助けを必要とすることが減ってくるであろう40-50代も、同じく色んなことに挑戦する時代にしたいと思っています。

しかしこの30代という働き盛りの時代、私は仕事でコンフォートゾーンを全力で守りたい。
成長は、しなくたっていい。

コンフォートゾーンを守り、娘たちに余裕を持って接することのできる母親でいたいのです。

「コンフォートゾーンに居続けるなんて、意識が低い!」
と勤め先の若者からはお叱りを受けそうですが、「筋トレにもインターバル※は必要やで」というそれっぽい回答でやり過ごしたいと思います。

※筋トレのインターバルとは、トレーニングとトレーニングの間に設ける休息の時間。筋肉の回復を助けたり今後成長させるのに必要とされているらしい。現役産後ボディやから知らんけど😊


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