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キャリアは変えたいけど「キャラ」は変えたくない。30代転職迷子が誕生日に泣いた話

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……おぉん?(しかめ面)

ターン!←鳴りやまない無数のチャットを捌いてEnterを打つ音

この状況で、休暇を取れだと…??

有給休暇の年間必須消費日数に1日足りておらず、自分の誕生日(平日)に休暇を申請しました。
※看護休暇は別カウント
そして、なぜか同日に休暇をかぶせてきた夫と朝食をとりに近所のカフェに2人で行きました。

本日は、そのカフェで誕生日なのに夫にボロクソに泣かされた話を書きたいと思います。


転職迷子の現状

先日、自分のやりたいことにマッチする企業から内定を頂いたものの、コンフォートゾーン=ストレスや不安を感じておらず居心地がよいと感じる状態を守るため辞退をしました。

しかし、内定先へ辞退理由と正直な不安をお伝えした結果、動きがあったんです。

私にとって「ストレッチだな」と思っていた業務内容を、いま自信をもってできる内容に寄せて、なるべくコンフォートゾーンを守れるように配慮して再度内定を出してくださいました。

正直なところ、私は再び『転職する』に心が傾いています。
(上記ひとつめの記事から、朝令暮改でお恥ずかしいですが)

しかしやはり気がかりなのは年収。
今の仕事の1/2~1/3程度になるというのは大きな変化です。
現在の年収は夫と私がほぼ同額のため、私が転職すると世帯年収は70%程度になってしまいます。

そこで、誕生日に行ったカフェで夫に「ぶっちゃけどう思う?」と聞いてみました。

泣いた理由①ただ応援してほしかった

「やりたいことって、今の会社だとできへんの?」
「フルリモートで年収1,000万を手放す必要ある?」
「もし失敗したらどうするん?」

めっちゃ詰めてくるやん

転職に心が傾いていると伝えた時に、夫から矢継ぎ早に言われた言葉です。

…いや、わかるよ。こんなにガクンと年収が減るんだもの。
でもね。正直、第一声は「ええやん、応援してるよ」って言ってもらえると思ってました。

結婚する前から色々と無茶する私を必ず応援してくれていた夫。
でも今回は、訳が違いました。
年収ダウンは、二人の子供の今後の生活の質に響くかもしれない選択です。

カフェの場では第一声で応援してくれない夫が冷たいと思ってしまいましたが、冷静になった今は彼の質問は至極まっとうなものだと理解できます。
子供を持つ母としての、キャリアチェンジ(年収ダウン)の重みを感じました。


泣いた理由②転職に迷っている本当の理由が分かった

「家計全体としては赤字にならんし、大丈夫って分かってるよ」
「でも、これから支出の負担比率ら?年収倍やから、俺が倍出す感じ?」

夫は決してこんな態度は取らないけど、そのときはこんな風に見えた


この言葉を言われた瞬間に気づきました。

私が転職を迷う理由は、夫とのパワーバランスが崩れることが怖いからだと。

現在、我が家は支出は夫婦で折半して負担しています。
だからこそ家事・育児も折半であるべきという論理で、互いの負担分に不満があるときは遠慮せずに言い合っていました。
(もちろん、金銭の負担が折半でなくとも、特に育児に関する負担は夫婦間で折半であるべきだと思います)

私の年収が夫の半分以下になってしまったとき、私は今までと同じような気持ちで夫に接することができるのだろうか?
心のどこかで、「私のほうが稼いでいないんだから」と卑屈になってしまうのではないか?

世間からキラキラ見える「外資系コンサル」や「年収1,000万」の看板を下ろすことは、別にどうでもいいんです。
でも、「夫と同等に稼ぐ私」ではなくなることが、唯一私のプライドをズタボロにするのだと気づきました。

泣いたあとにしたこと

夫に質問詰めにされ、自分のプライドのもろさに気づき、恥ずかしながら30半ばにして公共の場(カフェ)で泣いてしまった私。
結構凹みました。

休暇の残りの時間は、娘たちの帰宅まで人目もくれず家で泣いて過ごそう…


……

なんてことはなく。

そう、私は泣いたらただでは起き上がらない外資系コンサルワーママ



帰宅直後即座に涙を拭いてパソコンを立ち上げ、

ターン!←エクセルの数式を回すためにEnterをたたく音



ものすごい勢いで作りました。



そう、ライフプラン(※)を。

ゴリッゴリに作りましたわ

※ライフプラン=人生における各イベントに際して必要になるお金を予想して収支・資産負債の計画を立てること


先日のゆずさんの家計診断では、花丸をいただいた我が家の家計。

しかし問題は、「私だけ」だとどうなのか。
老後に、夫に頼らずとも生きていけるレベルに貯蓄を残せるのか。

ダブルチェック用に各種シミュレーターも使いながら数値に大幅なずれがないことも確認しました。

「収入は今後上がらない」&「年金は収入に含めない」という保守的な見立ての上で、支出は娘たちの進路が公立/私学のケースでそれぞれシミュレーション。

そして上記のいずれのプランで、今までと同様に夫と支出を半々で負担したとしても、60歳以降に一般的な暮らしができる想定の貯蓄は残せることを確認しました。

ちなみに、老後の資産は夫と比べると1/2以下になります。
しかし、老後に贅沢をするよりも若い時代にキャリアで挑戦し後悔を残さない人生を選べるならその金額差は納得のいくものでした。


カフェのあとジムに行っていた夫が帰宅後、ライフプランのPDFと共に私が彼に送った言葉がこちら。


「転職して年収が下がっても、支出の半分はこれからも出し続ける。」

「キミに対してゴリッゴリに勝ち気な私のキャラは、外資系コンサル辞めても変わらないと思う」


夫は、特に驚いた顔はしてませんでした。


そして小声で、「俺は基本的には、応援してるよ」と言っていました。


まとめ

今回の転職活動で気づいたことは、私はキャリアは変えたいけど、そのことで家庭内での自分のキャラ(夫とのパワーバランス、夫への接し方)は変えたくないという気持ちでした。

そして、不安を感じてモヤモヤするときは、ライフプランはその一例ですが転職によって起こる変化を可視化して冷静に見つめてみることがとても大事だと感じました。


そして。
基本勝ち気キャラな私ですが。
来年の誕生日には、「いつも応援してくれてありがとう」を、少しは素直に夫に伝えられる妻に成長したいと思います。

口論していたのを知ってか知らずか、カフェでテーブルにそっと置かれた伝票の後ろの言葉。染みる。


夫、いつも応援してくれてありがとう。

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