30代ワーママがかつて「バチェロレッテ」だった過去について考察する
皆さん見ましたか?
夏の風物詩(?)、バチェロレッテ。
我が家では、子供を寝かしつけた夜にコソコソと夫婦2人で見ました。
本日は、「もしかしてあのとき私、バチェロレッテと同じ状態だった?」と感じたことについて書きたいと思います。
30代ワーママがかつて「バチェロレッテ」だった理由
夫と2人の娘を持ち、日々リモートワークを言い訳にすっぴんで過ごす私。
もちろん、夫以外の素敵な殿方たちと南の島で恋に落ちる素養はありません。
そんな私がかつてバチェロレッテ状態だったかも、というのは過去に二度、転職活動をしてたときの話です。
もろちん男性を選ぶ側(バチェロレッテ)と企業に選ばれる側(転職)という根本的な違いはあるのですが、
転職活動中のかつての自分がバチェロレッテの置かれている状況と近かったと感じる理由は2つあります。
①用意された選択肢から選ばねば!というプレッシャー
バチェロレッテを知らない方に番組のルールをご説明します。
つまりは番組側が用意した十数人(今回は15人)の男性から運命の相手を選ぶ恋愛サバイバル番組です。
第一話ではこんな感じのバチェロレッテが、
最終話ではこんなかんじになります。
おそらく最初はこの15人が全男性人類のほんの一部でしかないことを理解していて「恋できるといいな〜」くらいのテンションのバチェロレッテが、回を追うごとに自分の運命の人を15人の中から選ばねば!と追い込まれていくように見えます。
この理由は、バチェロレッテが自分と15人の男性しかいない離島で何度もデートやパーティーを繰り返していくという閉鎖空間にいるからだと思います。
一方、転職活動では。
大手転職エージェントに登録すると担当のカウンセラーがつき「オススメの求人」を紹介してくれます。
もちろん転職サイトに掲載されている案件に自ら応募することもできるのですが、私の経験上、そちらより「オススメの求人」のほうが圧倒的に書類が通過する率が高くなります。
(カウンセラーが今までのキャリアを見て「通りやすい」求人を薦めているからです)
そうすると、次第にカウンセラーオススメの求人数社とのやりとりでスケジュールが埋まっていきます。
そしていつのまにか、最初は「いい会社あるかな〜」くらいのテンションだったのがカウンセラーが用意してくれた求人から行き先を選ばねば!と追い込まれていくのです…。
②残された選択肢が必要以上に輝いて見える
バチェロレッテでは、まさに恋愛バラエティ番組の名にふさわしく15名の男性が回を重ねるごとに脱落し、選択肢が絞られていきます。
そして最後に残った1人が、あたかも「運命の人」のようにキラキラ輝くラストシーンを迎えます。
しかし、その後SNSで「ご報告」(別々の道を歩む系)の投稿をするカップルが過去多くいました。
運命の人ではなかったということですね…。
何かを諦めるという選択をすると、残した選択肢に対する愛着は不思議と増していきます。
人間は選択肢を選ぶ際に時間や労力を費やした場合、その選択肢を正当化しようとするのかもしれません。
転職活動も同じで、当初はそこまで興味のなかった求人でも、面接に落ちたり辞退したりと労力をかけながら選択肢が絞られて行く中で最後に残った1社が「運命の会社」のように感じてしまうのです。
番組中に「これが、最後のローズ(選択肢)となります…」とプレッシャーをかけてくるこの司会者の存在も、残された選択肢への『運命の相手感』を高めています。
転職に伴走してくれるカウンセラーは、実は坂東さんと同じ存在なのかも。
(それにしても、結局は坂東さんが一番イケメンだよなあと毎回思う)
まとめ
私は先月より、三度目の転職活動をはじめました。
今回は転職エージェントは利用していません。
もちろん転職エージェントで出会った企業と相性がバッチリだったという人も多くいます。
バチェラー・バチェロレッテ番組内で選んだパートナーと本当に結婚までたどり着いたカップルもいます。
しかし、やはり転職エージェントを利用する際にはカウンセラーから紹介される選択肢が全てではないことを意識しつつ、残った選択肢に運命を感じすぎないように気をつけるべきだと思います。
いま自分はバチェロレッテorバチェラー状態になってないかな?と時々立ち止まって、そのエージェント以外の求人に視野を広げてもいいかもしれません。
色んな気づきを与えてくれたバチェロレッテ。
今月、我が家は平日に夫婦喧嘩しても、「バチェロレッテ、見る?」で週末に仲直りできました。
そんなバチェロレッテも今週で無事に完結。
さて、来週からどうやって夫と仲直りしようか…。