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外資系コンサルワーママが語る、『時間ないで』の一言で約2万人の中から見つかった彼の凄さ【タイプロ感想】

すみません。
当noteのテーマに全然関係のない記事を書きます。

どうしても語りたい。
そう、タイプロことtimelesz projectのことを…!!!


timelesz project(タイプロ)について

Sexy Zoneは、旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)で最年少デビューをしてから今年で14年目を迎える5人組のグループ。
事務所のいろんなゴタゴタやメンバー2名の卒業をきっかけにtimeleszという名前に改名し、2024年から新メンバーを探すオーディションを開催しました。
この番組はそのオーディションの一部始終を映した作品となります。

タイプロの凄さ

それはずばり、「一般人」から新メンバーを募集したことです。
旧ジャニーズをご存知の方ならわかるように、この事務所にはデビュー前のタレントが所属する「ジュニア」という組織があります。
通常ルートは、オーディションを経てまずジュニアに入り、そこで先輩のバックダンサーをしたりユニットを組んだりし、長ければ10年程修行を積んでからCDデビューするという流れ。
(もちろん、デビューできるのはジュニアの一握りのみ)

しかしこのタイプロ、この修行期間をすっ飛ばしていきなりデビューする(すでにデビューしている既存グループに加入する)という、この事務所の歴史上は前代未聞の試みだったんです。

事務所のファン勢からは、賛否両論。というより、どちらかというと「否」のほうが多かったのでは?という感覚でした。
ジュニアを経ないでデビューするとなると、もうそれなりの、私たち(事務所のファン)を納得させられるくらいのピカッピカの人たちが応募してくるのよね??!!という声を日々SNSで拝見していました。


3次審査に、ヤツは現れた

番組は、書類審査(1次)を通過した候補生たちの集団面接(2次)からスタート。
正直、あんまりピカピカの人いないな〜という印象(大変失礼🙇‍♀️)で、個人的にはそこまで熱が入らないまま3次審査に突入。

3次は36名が9人×4チームに分かれて旧事務所の先輩の曲を歌って踊るグループ審査でした。

各チームが9人に分かれ、輪になって座り、パート割り(歌やダンスのポジション決め)をしている最中のこと。
とあるチームで、ダンス未経験者にも関わらずどうしても難易度の高い(目立つ)パートをやりたいと主張するメンバーがいました。

ここはオーディション。審査に通るためには、目立つパートをやりたい気持ちは分かる。
だがしかし、未経験者がそのパートを踊るとチーム全体の見栄えは確実に悪くなる。
出会ってまだ数時間という信頼関係のできていないタイミングで、空気を読み合い誰もが口をつぐんでしまったその時。
ひときわ目立つ金髪の彼の姿が映ったんです。



「いや、変えよう。その方が早い。経験者だれやっけ?」
「時間ないで」


……

私、思いました。

あれ?ここ弊社(外資系コンサル)の新卒のグループディスカッションだったっけーーーーー????
って!!!!!爆
※もう転職してるので正確には「弊社」ではないですが

いやーーいる!いるの!こういう子!!
初対面で空気があったまらないまま始まるグループディスカッションで、議論が錯綜したときに場を切り替えられる子が!!(そして高確率でグループディスカッションは通過します)

メンバーへの共感とか気遣いとかは置いておいて、
・いまチームとして最善は何か(チームとしての全体レベルを上げること。そうでないと全員が下手に見えるから)
・そのためにはどんな選択肢があるか(最重要パートを担える経験者は誰か)
・制限時間をふまえていつ結論を出すべきか(今、すぐだ)
これらを冷静に頭の中で回して確実に80点以上を取りにいける子。

何者…?ほほう、「篠塚くん」と言うのね…と、一気に注目度が上がり改めて2次審査の様子を見にいきました(申し訳ないが全く覚えてなかった)。

菊池風磨「大学は?」
篠塚大輝「大学は東京の大学に。一橋大学に通ってます」

timelesz project エピソード2より

なになに???一橋????
一橋大学といえばあの、文系学部では東大京大に次ぐあの名門国立大の???
離乳食界でいうところの和光堂・キューピーに次いでピジョンくらい優秀なあの大学???(例えが分かりづらいな)

なるほど、一橋大学の学生となると弊社のグループディスカッションが見えたのは納得。実際によく新卒採用でお見かけします。
しかしそうすると、逆に、Youは何しにタイプロへ?

『時間ないで』。アイドルオーディション中に放ったその一言で、彼の合格は必然だった

一橋大学の学生でも、例えば幼い頃からダンスや歌をやってきたというタイプならまだ分かる。
しかし彼は、歌もダンスも未経験の初心者。

タイプロを受けた理由は、
「幼い頃からずっと旧ジャニーズのタレントが好きだった」
「心のどこかであこがれてたけど、勉学中心の生活であこがれから遠ざかってた」
「タイプロを知ったときに、夢に挑戦したいと思った」

…えええ、なんだそのピュアさは(涙)。
武器も何も持たず、憧れだけに突き動かされてオーディション受けちゃうなんて、そんな、そんな無謀な行為…


好き(直球)。

そう、好きなんです。みんな。
とある道で順風満帆だったはずの人が、リスクを顧みず違う道に挑戦するのって、みんな好きなんです。
(医師免許を取ったのに漫画家になる手塚治虫的な)

「みんな好き」っていうのは、世界をものすごく単純に2分割するとしたら「今まで篠塚くんがいた世界に近い人側」と、「これから篠塚くんがいこうとする世界に近い人側」どちらにとっても響くよね、ということ。

前者の世界の人からすると、「篠塚くんがしてる挑戦」はとにかく眩しい。
それって、少なからず自分も心のどこかでやりたいと思ってたけどできなかったことだったりする。
弊社にも、ずーっと親の言うまま勉強していい大学を卒業して有名企業(外資系コンサル企業)に就職したけど、本当はアイドルに憧れてた人なんて多分なんぼでもいる。でもいろんなしがらみでその舵を切れなかった。
それをやってる人が目の前に現れたら、もう応援するしかないんですよ。過去の自分の成仏だから。

一方で後者の世界の人からすると、篠塚くんはあまりにも未知なる生物。今まで自分の世界にはいなかった、もはやゴジラ。未確認生命物体。
今まで自分の身の回りに居なかったタイプすぎて、目立つし気になるしワクワクする。
もうそんなん応援するしかないんですよ。その人の存在自体が最高のエンタメだから。

『とある道で順風満帆だったはずの人が、リスクを顧みず違う道に挑戦する。』
その選択肢を取った篠塚くん。

彼がアイドルのオーディションという異世界で、真逆に近いエリートサラリーマン的発想の「時間ないで」をぶちかました瞬間。
もう、かなりの確率で色んな人からの注目・応援を集めて、約2万人が応募したこのオーディションを突破するなと感じました。

でももちろん、その決断をするにはもちろん勇気がいるし、いろんな人の説得も必要だし、何より心折れる瞬間がたくさんある。

今まで順風満帆だった世界と全く違うルールで戦わなければいけないこと。
その中で、今まで経験したことがないような「恥」もかくこと。
このあたりを耐え抜くメンタルが無いと、最後の勝利は得られません。

やりきった篠塚くんは、本当にあっぱれです。
本当にデビュー、おめでとう!


終わりに

毎週金曜日、いつのまにか平日5日を生き延びる希望になっていたタイプロ。
終わってしまってとてもさみしいです。

これだけの文字量を書いておいて、ですが、私の推しは篠塚くんではないメンバーだったので、またもう1記事くらい書きたいです(が、フォロワーさんが減ってしまいそうで怖くて書けない笑)

約10カ月のオーディション、本当に楽しかったです。
timeleszメンバーとオーディションを受けた全ての候補生に、幸あれ!











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