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稲にヒト遺伝子を挿入!?遺伝子組み換えのデメリット(2)

遺伝子組み換えとは、一種類の生物の中の遺伝子を組み替えていたと思っていたんですが、そうではなく、2つの生物の遺伝子を組み替えて作っていたんですね。この時点から意外だったんですが、この遺伝子組み換えもだいぶ奥が深かったです。

まず、どんな食品があるのか見ていきましょう。

遺伝子組み換え食品(GM含む)

●カナダ産サーモン

1997年からGMサーモンが、カナダとパナマの特定の陸上孵化場で飼育されることが、2015年11月にアメリカのFDAにより食用として承認されています。

●植物油

アメリカで使用されるほとんどの植物油は、遺伝子組み換え作物であるキャノーラ(菜種)、トウモロコシ、綿、大豆から生産されています。 植物油は調理油、ショートニング、マーガリンとして消費者に直接販売され、加工食品に使用されている状態。日本の自給率は、キャノーラ(菜種)1%以下、トウモロコシほぼ0%、大豆7%、綿ほぼ0%ですので、国産じゃなければ遺伝子組み換えであることを疑ったほうがいいかもしれません。

●テンサイ

米国ではグリホサート耐性のテンサイが広範囲に採用されました。2011年にはアメリカのビート栽培面積の95%がグリホサート耐性種で植えられています。遺伝子組み換えテンサイはアメリカ、カナダ、日本で栽培が認可されていて、その大部分はアメリカで栽培されています。

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●ペットフード

高タンパク質の脱脂・焙煎大豆ミールは、家畜の飼料ドッグフードになります。2011年アメリカのトウモロコシ収穫量の49%が家畜飼料に使用されました(蒸留穀物からの廃棄物の割合を含む)。(遺伝子組み換え)方法はますます複雑になっているにも関わらず、検査では、動物の肉、乳、卵にデータで違いを立証することはまだできません。つまり、遺伝子組み換え大豆が含まれているかどうかは、肉、乳製品、卵をだけでは判断できないということです。動物用飼料に遺伝子組み換え作物が含まれているかどうかを確認する唯一の方法は、飼料そのものの由来を分析する必要があります。


●チーズの原料となるタンパク質分解酵素

レンネットは牛乳を凝固させてチーズを作るために使われるタンパク質分解酵素です。元々は子牛の第四胃からしか得られず、希少価値がありました。微生物由来で入手できましたが、遺伝子工学によって、動物の胃からレンネット産生遺伝子を取り出し、それを細菌、真菌、酵母に挿入して、レンネットの中の重要な酵素であるキモシンを産生させることが可能となりました。改変した微生物は発酵後に死滅しますすると言われていますが、チーズには微量のキモシンが残存している可能性があります。


●成長ホルモン

遺伝子組み換え(GM)牛ソマトトロピン(rBST、牛成長ホルモン、BGHとも呼ばれます)を牛の乳量増加のために投与することが承認されています。

遺伝子組み換え(食品)はどうやって作られているのか?


いくつか方法があるのですが、ある植物や動物から目的の形質の遺伝子を取り出し、その遺伝子を別の植物や動物の細胞に挿入する方法です。もしくは、新しい遺伝物質を運ぶ侵入バクテリアによって細胞に組み込んで沈着させる方法もあります。かつてはヒラメの遺伝子を持つトマトが市場に出回りそうになったりしたとか。

ヒトとブタの遺伝子組み換え

カリフォルニア州ラホーヤにあるソーク生物学研究所の研究者たちは、生後数日のブタの胚にヒト多能性幹細胞 を注入し、ヒトとブタのハイブリッドを作り出した。ヒト・ブタ胚はその後、成体ブタに移植され、最大4週間まで成長させた後、「取り出して分析」された。

研究の長期的な目標は、豚のような他の種の体内で人間の臓器を培養することが可能かどうかを解明することだそうです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1299107/

ウナギの魚の遺伝子組み換え

パナマ西部の高地は、養魚場としては奇妙な場所である。しかし、そこで飼育されているアトランティックサーモンは一風変わっている。チヌークサーモンの成長ホルモン遺伝子とウナギに似た種のDNAを組み込み、一般的な養殖サケの2倍の速さで成長するように遺伝子操作されている。


ヒトと稲の遺伝子組み換え

日本の研究者がイネに挿入したヒト遺伝子が、現在農場で雑草を殺すために使われている一連の化学物質を分解することを可能にした。この除草剤耐性は、既存の遺伝子操作作物の大きな欠点を回避し、汚染された土壌を浄化する新しい道を開く可能性がある。

しかし、科学者の中には、この稲と一緒に生育する雑草が、やがてヒトの遺伝子を獲得し、除草剤耐性のスーパー雑草になることを懸念している者もいる。

殺虫剤とトウモロコシの遺伝子組み換え

(モンサント社の『Bt』トウモロコシ)

私たちにエージェント・オレンジをもたらした化学会社モンサントが、またやってくれました。有害な殺虫剤をトウモロコシのDNAに組み込んで、それを摂取した虫を殺す穀物を作り出したのです。バチルス・チューリンジェンス(Bt)は土壌細菌で、トウモロコシの遺伝子と接合され、昆虫がBtを食べると毒素が溶けて虫の腸に穴を開け、24〜48時間以内に虫を殺してしまいます。(機械翻訳)

https://well.org/nutrition/truth-about-bt-corn/



遺伝子組み換えの影響(デメリット)


他の生物のDNAに遺伝子を挿入すると、

1)研究者が求めている一つの形質だけではなく、何千もの活性化を引き起こす

2)標的ではない(時には毒性のある)遺伝子を活性化する

3)遊休遺伝子に影響を与え、全く効果がわからない

4)植物のエネルギーは、挿入により活性化した不必要なたんぱく質を作り出すことに消費されるので、植物の栄養分が低下する

ということが、分かっているそうです。


遺伝子組み換えとアレルギー

遺伝子組み換え作物とアレルギーの関係を直接調査されているものはないですが、遺伝子組み換え作物の成分が食品の大部分に広く使われるようになったのと同じ時期に、食物アレルギーが急激に増加したことは重要なポイントです。 アメリカ食料品工業会の2005年の推定によると、(アメリカの加工食品の75%は少なくとも一つの遺伝子組み換え成分を含んでいます)。

1990年代後半、つまり遺伝子組み換え食品が加工食品やファストフードの主流になった頃から、その統計は増え始めました。現在、アメリカの子どもの大半が、トウモロコシ、牛乳、ピーナッツ、その他の遺伝子組み換え食品に対して生命を脅かすほどのアレルギーを持っており、ピーナッツ・アレルギーだけでも1997年から2002年にかけて倍増し、アメリカでは子どもの50人に1人がピーナッツ・アレルギーを持っていると言われています。

遺伝子組み換え食品が米国で普及した過去10年間に、アメリカでは17人に1人の子どもが食物アレルギーを発症し、全米の病院の救急室では食物アレルギーによる救急が265%増加しました。

2013年4月、米国疾病対策センターは、1990年代後半から20人に1人の子どもが食物アレルギーを発症していると報告し、一方、Journal of Pediatrics誌に発表された研究では、12人に1人という高い発生率になっています。


科学者たちは、植物に外来遺伝子を導入することで、感受性の高い人に新しいアレルゲンやアレルギー反応を作り出しているのではないかと推測しています。特に、これらの外来遺伝子が消化の過程で "分解 "されないことが分かっている現在ではなおさらです。

糖尿病との関係


アメリカでは、過去7年間で農薬と糖尿病の急増(250%)との直接的な関係を証明する研究が増えています。最初の研究は2005年に日本人の科学者によって報告され、2008年に再び国立衛生研究所によって報告されています。ケンブリッジ大学による別の研究はこの結果を裏付け、さらにスタンフォード大学による別の研究も行われます。

一方、別の研究(記事の最後の段落)では、肥満と糖尿病の関連は、血中の農薬濃度が低い人々には見られなかったと、その論拠を示しています。基本的には、農薬の濃度が低くて太っている人よりも、農薬の血中濃度が高くても痩せている人の方が糖尿病のリスクが高いということです。

自閉症と遺伝子組み換え

加工食品に含まれる遺伝子組み換え作物の普及と同時期の1997年から2008年にかけて、アメリカの子どもたちの自閉症が250%増加し、91人に1人が自閉症と診断されたとPediatrics Journalに報告されています。

偶然にも(あるいはそうでなくても)、自閉症の主な原因として報告されている食事には、大豆(遺伝子組み換え作物の第1位)牛乳(その多くに遺伝子組み換えホルモンが含まれている)食物でんぷん(そのほとんどが遺伝子組み換えトウモロコシから作られている)、あらゆる形態のグルテンの存在があります。このような報告が相次いでいるにもかかわらず、最近のある研究では、そのような食事の相関関係はないと主張されています。現在、さらに多くの研究が進行中です。

他の病気

2013年にJournal of Hematology & Thromboembolic Diseasesに発表された研究によると、遺伝子組み換え作物に組み込まれた生物農薬(Bacillus Thuringensis / BtまたはCry-toxinsとして知られています)は、貧血から白血病などの血液の悪性腫瘍(血液がん)へと、血液異常の原因になっているかもしれないことが指摘されているそうです。

不妊、免疫異常喘息、アレルギー、炎症に関連するサイトカインの増加など)、老化促進、遺伝子異常、肝臓を含む臓器の構造と機能の変化(脂質と糖質の代謝、細胞の変化)、腎臓、すい臓、脾臓、消化器系の機能障害、死産と出生異常、不妊、ガンなどです。キリがありませんね汗。

アメリカ人は地球上のどの国よりも癌にかかる率が高く、男性の2人に1人、女性の3人に1人が一生のうちに癌にかかると予想されています。さらに女性の8人に1人が乳がんにかかり、そのうち遺伝性の乳がんは10人に1人、つまり乳がんの10人に9人は環境的な要因で発症していることになります。




大豆アレルギーや小麦アレルギーが最近聞くようになり、大豆も小麦も大昔から食されていたもので、なぜ今さら害になるのか疑問でしたが、これだけのデータがそろっているとやはり遺伝子組み換えを疑っても間違いではなさそうです。さらに、ヨーロッパでアメリカ産牛肉の輸入を減らしたら乳がんの割合が減ったという話を聞いたことがありますが、ひょっとしたら遺伝子組み換えによる成長ホルモンと、遺伝子組み換え飼料が原因かもしれないなと思いました😥

しかし、この遺伝子組み換え食品は地球環境にとっても悪影響をもたらし、おそらく諸悪の根源ともいえるのではないかという氣がしています。

長くなりましたので環境問題に関しては、また次回書くことにします。

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