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【CTO of the Year記念リレー】 プロダクトエンジニアを育む文化と特性

こんにちは。アセンドでプロダクトエンジニアを務めています、森部(@ascend_moribe)です。

11/19 に行われた "Startup CTO of the year 2024" で、弊社 CTO の丹羽が見事オーディエンス賞を獲得しました。
応援・投票してくださった皆様、本当にありがとうございます。
そして先週より "CTO of the Year記念リレー" と題して、丹羽が発表したピッチの深堀りを各メンバーが note で公開するという取り組みを行っております。

前回は「プロダクトエンジニアのコンピテンシーと育成」について、坂本からご紹介しました。

第5回となる今回は、前回に引き続きプロダクトエンジニアを育むアセンドの文化や特性をご紹介します。


プロダクトエンジニアとは

プロダクトエンジニアとは何者なのか、私の理解をざっくりお話しますと
「技術・UI/UX・ドメインに対して高い専門性を持ち、課題解決にオーナーシップを持つエンジニア」です。
ピッチで紹介があったとおり、丹羽が海外動向調査からプロダクトエンジニアという概念を発見し、日本で広めていったものになります。
プロダクトエンジニアの詳細やこの職種を定義した背景は、丹羽が公開している下記の記事や、前回の坂本の記事を見ていただければと幸いです。

SNS 上で「当たり前のこと言ってるだけじゃん」「普通のエンジニアと何ら変わりないじゃん」といった声を見かけることもあるのですが、おそらくその認識は間違っていないかと思っています。というのも、この概念は技術領域に閉じずに越境していくエンジニアに注目し、このエンジニアリングの特性を再定義したものだからです。
これらの特性を当たり前だと思っている方はすでに立派なプロダクトエンジニアなのだと思っていますし、実際に「実は私ってプロダクトエンジニアだったんだ」と後から気づく方もお見かけしたこともあります。

プロダクトエンジニアを育む文化

丹羽の note にも記載があるとおり、プロダクトエンジニアには5つの特性があります。

プロダクトエンジニアが持つ5つの特性

アセンドのエンジニアの中には最初からプロダクトエンジニアだったわけではなかったけれども、アンラーンを通してプロダクトエンジニアとしてのマインドセットを育んだというメンバーも複数おります。
そしてこのアンラーンをスムーズに行うことができたのは、アセンドが持つ文化が一助になっているのではないかと思っています。

越境とキャッチアップ

特性の一つとして挙げられていますが、これがプロダクトチームの文化として根付いている印象を受けます。
アセンドでは長い間 PdM が不在だったこともあり、プロダクトエンジニアとして課題解決に対するオーナーシップの意識を自然と身につけています。
我々はドメインに対する理解なくしては課題解決はできないということを知っているので、エンジニアだからと自分の業務領域を技術だけに閉じず、積極的に越境してコミュニケーションを取り、情報をキャッチアップしています。
Biz メンバーと議論を重ねるのはもちろんのこと、必要であればその先にいる顧客と会話し、要望や課題感、それらの背景を聞き情報をキャッチアップします。
Biz メンバーとの信頼関係も構築しており、ドメインの解像度を上げるためのコミュニケーションを快く受け入れてくれるほか、顧客と引き合わせたいと思ったら積極的に場を設けてくれますので、ドメイン理解を深める上で非常に助けになっています。

また、時折展示会にも参加し、まだアセンドの顧客ではない運送業界で務める方々とのコミュニケーションの機会も作っています。
コミュニケーションの中で彼らの課題感をヒアリングし、プロダクトでどのように解決できるかをご説明をします。
往々にしてプロダクトがカバーできていない領域に課題感を持っていることをお聞きするので、その場で課題感を深堀りして解像度を高めることができます。

展示会の様子。右下にちっちゃく写っているのが森部。

ちなみに、エンジニアだろうとリードを獲得できなければ容赦なく「よくしゃべるかんばん」という不名誉な称号も与えられます。私はよくしゃべるかんばんです。

エンジニアとして課題解決を技術で推進するという行動を中心に置きつつ、一部 PdM が持つようなコミュニケーションや情報のキャッチアップをするという意識が、アセンドでは文化として根付いています。

情報の透明性

ドメインの強い理解の一助になっているのが情報の透明性です。
アセンドでは顧客ごとに Slack チャンネルや Notion ページを設け、ミーティングの議事やサマリ、各種資料などの情報を蓄積しています。
エンジニアは自由にこれらの情報にアクセスできるため、非同期的に情報のキャッチアップを進めることができます。
これらの情報は機能開発の際に「なぜ作るのか」「何を作るべきなのか」を立ち返って考える際にも役立っています。
また週次で行われる全社共有会で Biz と Product 間の情報連携がなされ、全社的に認識を合わせることができます。
経営指標も共有されるほど透明性が高く、全員が事業を意識して自分の仕事に取り組む文化があります。

アセンドのエンジニアの性質

私はこういったアセンドの文化がプロダクトエンジニアを育んでいると考えておりますが、人によっては受け入れがたく感じる部分もあると思います。
しかし、アセンドのエンジニアはこの文化を当たり前のように受け入れ、むしろ生き生きと日々の業務に励んでいます。
私の主観にはなりますが、アセンドのエンジニアには以下のような性格的な傾向があり、それが一因なのではないかと考えています。

  • 他者に貢献できることに喜びを感じる

  • 感受性が高く、相手の痛みに共感できる

  • プロダクトが提供できる価値を追求することに楽しさを感じる

アセンドでは運送業界向け SaaS の「ロジックス」を開発していますが、この運送というドメインは非常に深く広く複雑で、業界が抱える課題を解決するプロダクトは簡単には作れません。
そんな難しいプロダクトですが、運送業界が抱える課題に共感し、プロダクトエンジニアとしてどのように顧客や業界に価値を提供できるか深く思考し、形にしていくプロセスそのものを楽しめる人、
またそれによって貢献できたことに強い喜びを感じる人が多く、大変ながらも楽しめているからこそプロダクトエンジニアを続けられているのではないかと考えております。

さいごに

私はプロダクトエンジニアという在り方に共感し、2024年1月にアセンドに入社をしました。
前職時代に、顧客の課題感に対して本質を捉えプロダクトを作るという思想を持ったメンバーと出会いました。
彼らのその思想に心の底から共感しており、プロダクト開発を共に行えることを楽しんでおりました。
残念ながらその職場を退くことになったのですが、同様の思想のプロダクトエンジニアに惹かれアセンドに入社をしました。
運送業のドメインは非常に複雑で苦労も絶えませんが、顧客に価値を提供できていることを実感しており、アセンドでのプロダクト開発を楽しんでおります。

プロダクトエンジニアについて少しでも共感されておりましたら、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!
また、定期的にオープンオフィスという形でアセンドのオフィスにご招待するイベントも開催しておりますので、メンバーにご連絡いただけますと幸いです!


 追記
次回は「ドメインの深い5プロダクト」についての記事です!
こちらもどうぞよろしくお願いします mm

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