ソフトバンクグループとコングロマリット・ディスカウント
コングロマリット・ディスカウントとは、コングロマリットの企業価値が単体企業の企業価値よりも下がることをいいます。
複合企業体がさまざまな異なる事業を管理したり、焦点を絞った企業を運営したりすることができないことから、投資家は保守的にコングロマリット企業を評価します。これが、コングロマリット・ディスカウントの原因です。
日本ではソフトバンクグループがコングロマリット・ディスカウントの代表例です。
2023年12月末時点のNAV(Net Asset Value)は19.23兆円です。
※ソフトバンクグループのNAVについてはこちらをご覧下さい。
https://group.softbank/ir/stock/sotp
一方、ソフトバンクグループの時価総額は10.7兆円(2024年2月8日終値)です。
ソフトバンクグループは投資会社なので本来は保有している企業グループの純資産が時価総額となるはずです。しかし、NAVと時価総額の差は8.53兆円あります。
つまり、ソフトバンクグループのコングロマリット・ディスカウントは8.53兆円(NAV比44.3%)です。
具体的な計算は下記をご覧下さい。
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コングロマリット・ディスカウントについて詳しく知りたい人はこちらを参考にして下さい。