富士山登頂したので「行ってみようかな?」と思っている人に向けて富士登山がどんな感じかを書いてみます(登山編)
日本人だったら一生に一度は富士山に登ってみたい。
そう思っていたので登ってきました。
富士山は山開きしているが夏(7月初旬から9月中旬)しかないので、行く機会がなかなかありません。
私は暇ができたら行こう、そのうち行こう……と思っているうちに20年が過ぎていました。
今年から登山規制が変更されているので、不安に思っている人もいると思います。
ここでは「富士登山に行きたいけど、どうすればいい?」と思っている人の疑問に答えていきます。
なお、最も有名な登山ルートが「吉田ルート」です。
他サイトによれば、登山者の約50%が吉田ルートで富士登山しているようですね。
本記事では吉田ルートを前提に解説します。
まずは吉田ルートでの富士登山の全容を説明しましょう。
5合目から頂上までの所要時間・売店・山小屋などの情報は下記の通りです。
吉田ルートはバスで富士スバルライン5合目まで上った後、徒歩で頂上を目指します。
上図には参考の時間が表示されていますが、初心者はそんなに早く登れません。
8合目以降は休憩・混雑によって上記の2倍くらい時間が掛かると思います。
私は午前11時に富士スバルライン5合目からスタートし、初日は本8合目にある山小屋(富士山ホテル)に宿泊しました。
翌日は午前1時30分に山小屋を出て午前4時に頂上に到着。午前4時30分にご来光を見て下山しました。
以下では、私の行程をもとに、登山ルートについて説明します。
1.5合目~6合目
富士スバルライン5合目には売店・休憩所が立ち並んでいます。
写真のように、サービスエリア、道の駅のような場所です。
人がたくさんいて、ソフトクリームを食べたりしています。高原リゾートの雰囲気があります。
写真の右奥のところから登山道に入ります。
登山道に入るとゲートが現れます。これが2024年7月から設置されたゲートです。このゲートを通過するためには、2,000円払ってリストバンドを購入する必要があります。
リストバンドは以下のようなビニールのテープです。
そんなことはしませんけど……簡単に偽造できそうです。
別の色のバンドをしている人もいましたから、発売日によって色が違うのでしょう。
平坦な道を進むと6合目に到着します。
ちなみに、5合目から6合目は馬に乗って移動することができます。値段はちょっと高めですが、馬で山登りできるのは貴重な経験ですね。
予算に余裕がある人は乗馬してもいいかもしれません。
2.6合目~7合目
6合目から坂道が少し急になります。
写真のように道は平たんです。ただ黙々と歩けば7合目に到着します。
3.7合目~8合目
7合目以降、次の写真のような岩場が増えます。
写真では急斜面に見えなくもありませんが、それほど角度はありません。普通に歩いて上れます。
ここも急斜面に見えますね。実際には石の階段です。
落ちないように気を付けてください。
7合目~8合目は木や草花が生えている中、岩場を上っていくルートです。ここは上っていて楽しいです。
4.8合目~本8合目(山小屋)
8合目に入ると植物がなくなります。
岩場もなくなり、長い砂利道が続きます。
写真のような道です。
8合目は雲の上です。真横に雲が流れています。
8合目からは道が単調です。そして、景色が変わりません。
吉田ルートはジグザグに歩いて頂上を目指すルートです。
どれだけ登っても赤茶けた土と石の道が続きます。飽きます。楽しくありません。
次の写真は山小屋からの景色です。綺麗です。
最初は「きれー」と思います。ただ、ずっとこういう景色なので飽きます。
さて、そんなこんなで山小屋に到着しました。
宿泊する山小屋での夕食はハンバーグ付レトルトカレーでした。
お腹が空いていたので美味しかったです。
山小屋は、仕切りはあるものの実質的に雑魚寝です。寝ていると、話し声、ゴソゴソ動く音が聞こえてきます。
気になる人は耳栓を持っていった方がいいでしょう。
5.本8合目~頂上
2日目は1時に起床、朝ごはんを食べて、1時半に山小屋を出発しました。
真っ暗なのでヘッドライトを付けて進みます。
次は、登山客が一列に並んでいる写真です。ちょっと見辛いですね。
登山客は頂上でご来光を見ることを目的に富士山を登ります。なので、早朝の8合目~頂上は劇混みです。渋滞しているので全然前に進みません。
余裕をもって山小屋を出発した方がいいですね。
6.登頂、ご来光を見る
渋滞に巻き込まれながら2時間歩いて山頂に着きました。頂上の石碑を記念に撮影。
山頂はとても寒いです。夏の時期でも10度以下です。
私が登った日の山頂の気温は3度。強風が吹いているため、体感温度はマイナス10度です。
防寒具は必須です。Tシャツだけ着用した登山客は山頂でご来光を待つのは無理ですね。
山頂はご来光待ちの登山客でごった返していました。私が登頂した時間帯で千人以上はいたでしょう。辺鄙な場所なのに人口密度高いです。
寒い中待っていると陽が登りました。雲海の中から出てきた太陽。幻想的でした。
それにしても、緑色は何でしょうね?
とにかく寒かったので、ご来光を見た後、すぐに退散しました。
7.下山
下山は雲海から出た山、湖など幻想的な景色が広がっています。
こういう景色を横目に砂利道を下りていきます。
下山は終始こういう砂利道を歩きます。
延々と続く砂利道。下っても下っても砂利道です。
このような砂利道を3時間~4時間下ります。横目で見る景色は綺麗です。
でも、ずっと同じ景色、同じ砂利道を歩き……飽きますね。
最後まで砂利道を下りきると6合目に到着します。
6合目からは登りのルートと同じです。登りと反対方向に進んで富士スバルライン5合目に到着しました。
8.まとめ
以上が吉田ルートの行程です。
ここからは、初めて吉田ルートで富士登山した私の感想です。
道と景色が単調なので登山としては楽しくありません。何度も登るルートではないです。
私が次回富士登山をする場合は、別のルートで登ります。それか、別の山に登りますね。
登っていてどの山小屋を予約するかが重要だと感じました。
たしかに、1日目の山小屋は山頂付近の方が2日目は楽です。ただ、上の山小屋を予約すると1日目が大変です。
2日目の早朝は渋滞するので、ご来光を見たいのであれば8合目の山小屋を予約しておいた方がいいかと思います。
次に、登る前は、高山病にかかるのでは……と心配していました。
高山病になっている人は少なかったと思います。
空気が薄くて苦しいと思ったときには、立ち止まって深呼吸しながら休んでいると回復します。高山病が心配な人は携帯酸素を持っていくのも手でしょう。
あと、下山時に特に感じたことは、足腰が弱い人はトレッキングポール(ストック)があった方がいいです。
私は特に必要ありませんでしたが、膝に少しでも不安がある人はトレッキングポールを持っていった方がいいでしょう。
安い物であれば1,000円台から買えます。
※これがお勧めという意味ではありません。
私が富士登山で感じたのは以下の4点です。
・吉田ルートは登りやすいけど楽しくない
・山小屋は8合目がいい
・高山病はあまり心配しなくてもいい
・足腰に不安な人はトレッキングポールを持っていくべき
以上が初めて富士登山した私の感想でした。
「行ってみようかな?」と思っている人の参考になれば幸いです。
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富士登山の準備編はこちらです。ご興味あればご覧ください。