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新しいことを始めるときに意識しておくと、気軽に続けられるポイント!
テクノロジーの進歩で、誰でもやりたいことを始めやすくなった。
それは、始めるための情報がネット上にあって、誰でも見ることができるようになったからだ。
前回の記事で、下積みがなくなり、職人が生まれにくい話をした。
今回は、これから何かを始める際に、知っておくと気軽に始められ、向き不向きを判断する話を紹介する。
6割主義
何かを始めたら、完璧なものに仕上げたいと思うのが普通である。とても大事な意識である。
しかし、完璧なものを作るには手間も時間がかかり、最初から100%の完璧なものができるとは限らない。
それでできないからと言って、すぐやめてしまい、続かないということはありがちだ。
まずは、とりあえず6割の完成度でいいから作ってみるをオススメする。
・6割を目指して作る
・6割の力で進める
6割なら、100%で作るコストの10分の1くらいで行える。
6割でやったからといって、6割のコストがかかるわけではなく、それ以下の要領でささっと作れてしまう。
もちろん、そこから100%に仕上げることが大変ではあるが、6割くらいなら簡単に形にできてしまう。
小説家になりたいという方と話す機会があり、その方にこの6割主義の話を伝えた。
その話を聞いた方は、6割主義の話を聞いただけでとても気持ちが楽になったと言う。
最初から完璧な小説を書こうとすると、果てしないほど時間と力が必要となる。初めから完璧な物を作ろと、気負いすぎてしまい、完成もせずに途中で挫折してしまう。
しかし、6割主義で行えば、6割の完成度で、形にすることができる。
100%完璧でなくても、気楽に1つ作る方が、気持ち的に楽である。
100回作ってみる
いきなり100回作る、繰り返す、と聞くと、大変な印象がある。
別に、1回1回完璧にしろ、とは言っていない。
先の6割主義で、100回繰り返してみる、と思えば気楽に100回くらいできそうではないか。その中で、失敗が続いたっていい。
1,000本ノックみたいなもので、数をこなしているうちに、わからないけど、コツをつかんで行ったり、学習や気づきが出てくる。別々のことが繋がって、上手くなっていくこともある。
むしろ100回くらい繰り返せば、たいてい技術は向上してしまうもの。
気楽に何度もやってみれば、いい。
向き不向きの判断
量が続くものが、自分に向いている。
継続できることが、ある意味、その人の強みでもある。
新しく何かを始めたいと思っても、続けることがつらければ、どこかで自分を苦しめてしまう。
それは自分に向いていないと考えることもできる。
就職支援の仕事をしていた際、強みは何かという相談に遭遇する。
これから仕事を選んだり、新卒でどんな会社に就職するか、悩んでいる方に多い。
自分が無意識に続けられているものを強みの軸にして、会社を選ぶといい、とアドバイスすることはよくある。
続けられるものは、自分の強みと合致していることが多く、それで上手くいくことも多い。
20年30年生きてきた中で、5年10年のスパンで区切って、やっていることは案外同じだったりする。
ライターの側面も持つ佐野弘は、学生時代から文章を介すことで、自分の気持ちを伝えたり、自分よりフェーズが上の人とも話せることに気がついた。
大学時代、就職のエントリーシートを友達の分も書いて通すのが趣味でもあった。
一つの企業に、自分と友達のエントリーシートを書いて一緒に出した際、友達は受かり、自分が落ちたことがあったのは笑い話。
振り返ると、それだけライターにつながるようなことを自然とやっていた。ライターとして今も仕事を続けていることは、自分の強みとあっていたことにもなる。
ただ、エントリーシートの件は、人のことは客観的にとらえることはできても、自分のことは自分では案外わからないものだと思った出来事でもあった。
まとめ:気楽にやり続ける
・6割主義
・100回やってみる
・続くものが、自分に向いている
新しく何かを始める際、これらを意識しておくと、気楽に始められる。
もし、続かないのであれば、自分に向いていないと判断できる。
向いていないと判断してやめてしまったとしても、それを100回やってみれば、向いているものに出会えるだろう。
向いていないことに気づいて、早い段階で次のことにとりかかれることも大事である。
気軽に始められる時代なのだから。
とはいえ、自分のことを知るには、自分に対する情報量が多すぎて、わからないことの方が多い。
自分の個性を知る方法についても今後、伝えていきたい!
次の佐野弘(仮)もお楽しみに!
佐野弘 with 水島一輝