丁寧な日常を大切に、不安から逃げる
休職してからの日常は、無理せず丁寧な暮らしを気ままに送る、という感じでした。会社へ行かなくなりストレスが減ったからすぐに体調が戻るなんてことは無く、不眠状態は続いてましたし、ちょっとの事ですぐ落ち込んだり、他人の目が気になったりと、息苦しさが常に隣り合わせの状況です。
休職してからの1ヶ月間は精神安定剤と睡眠薬の両方を寝る前に服用。睡眠も浅かったので、特に朝起きる時間を定めずに十分な睡眠を取るように心がけていました。目覚めたらとりあえず朝ご飯。それまで起きれば身支度をして家を飛び出してましたが、ちゃんと味噌汁と納豆ご飯をゆっくり食べてから1日をスタートさせます。
ご飯の後は買い物へ行ったり(自炊中心にしていたので昼食や夕食の食材買い出し)、本を読んだり、散歩したり、何かしていないと不安な気持ちに襲われるので、とりあえず何かしら動いていました。病んだ人あるあるかもしれませんが、筋トレも少し始めていて、腹筋・腕立て伏せ・スクワットを何セットかやって、鏡の前で上半身の写真を毎日撮って経過観察することも。
身体を動かす事が好きだったので、思い立って行く宛も無く10kmくらいランニングもしましたし、自転車で1時間半ほどかけてディズニーランドまで行ってみたり、気の向くままに行動して時間を使う生活です。ただ、どこへ行っても人が多かったのは気がかりで、やっぱり街に馴染めていない感はあったなー。
夜は何もなければ早く眠っていましたが、出来る限り誰かと会ったり電話で喋ったりする時間にしていました。大学の友だちや先輩で東京に出てきている人が多かったので仕事終わりに時間をもらってご飯へ行ったり、近況報告がてら連絡したい人と電話で話をしたり。自分の現状を話せば頭の中が整理されてスッキリする事もありましたが、孤独に押しつぶされないように時間を埋めていた、というのが心理ですね。
実家にも一度は帰って、ゆっくりと癒やしの時間を過ごします。祖父母には心配かけると思ったので、適応障害になった事は言わずに有給使ってゆっくりしに来たとだけ伝えて家に滞在。落ち着く場所ではあるけど、やることが無いと不安に襲われるので1泊くらいの滞在で東京に戻る。
何となく生活習慣も整ってきたし、あとは時間をかけて体調を戻していくだけの状況。となると、今の住環境では人も多いし電車の音も気になる息苦しさがあったので、大学時代のツテを頼らせてもらい、京都での生活を考えるようになっていきました。