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東京から京都へ移っての休職生活

 休職が決まってから数週間は本八幡の家を中心に実家へ帰ったり、親や兄弟、友達に会いながら過ごすも、人の多さや住環境的にゆったりは出来なかったので、思い切って京都で過ごそうと決めました。京都は僕が学生時代に4年間過ごした場所で、知り合いも多かったし、ガラッと環境を変えてゆっくり過ごす為にも適しています。

 実は休職する前から、僕の体調を心配して学生時代お世話になった社会人の方たちから連絡をもらっていました。何なら「一回京都に帰ってこい!」と言われて、交通費も出してもらい、京都へ飛んでいった週末もありました。その時は、疲れ切った僕の顔を見て皆が優しく出迎えてくれ、本当に嬉しかった。

 そんな繋がりが強く残っていた京都に行こうと。寝泊まりは、たまたま空いていたシェアハウスの一室を借りれる事になりました。ちなみにその部屋は「独房」と呼ばれている部屋で、天井が高い割に窓は高い壁の上に小さく一箇所のみの薄暗い部屋。病んでる人が泊まる部屋じゃないネタみたいな部屋でしたが、受入れてくれるだけで有難すぎたので、「独房で修行します」と自虐しながら暮らしていました。笑

 シェアハウスのはキッチンがついていたので、自炊はできたし、乾燥機付の洗濯機も遣わせてもらったり、電動付き自転車も貸してくれたりと、至れり尽くせりの状況。学生時代から大して何も返せていなかったのに、何でこんなに優しくしてくれるのかと。

 京都は僕の生まれ故郷では無いけれど、僕のことを可愛がってくれたカフェや食堂がいくつかあったので、そこに顔を出すだけで元気になれました。本八幡では感じられなかったホーム感が京都にはあったし、コレを求めていたんだと実際に環境を変えて実感したのでした。

 京都に来てからストレスが一気に無くなって、睡眠時間も安定するようになりました。むしろ、まだ学生の後輩や訳あってまだ学生をしている先輩と夜に遊ぶこともあったりして、時間帯関係なく寝れるほどに回復。1ヶ月分でもらっていた精神安定剤の薬は追加でもらう必要がなくなり、睡眠薬も少しずつ量を減らしていたので休職後1ヶ月半で薬なしでも眠れるようになりました。

 思ったより早く元気になっている感覚。それは社会人になってから1年と経つ前に京都へ戻れたことで、すぐに学生時代と変わらぬ生活ができたのが良かったのか。なにはともあれ、環境を変えることの効果を実感したのでした。

 

 

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