見出し画像

適応障害の症状④自己嫌悪し過ぎてしまう

 身体的な症状も色々と出ていましたが、メンタル的にも凹むことも多くありました。社会人1年目なので失敗も多く、その度に怒られることは仕方ないにしても、業務量に比例して怒られる回数が増え、ストレスが溜まり集中力を欠いてまた失敗し怒られる。負のスパイラルに突入していたので思考はどんどんネガティブになっていきます。

 新人だから仕方ない、なんて甘い事を許容するような職場ではなかったので、僕自身も経験の浅さを理由に仕事をテキトーするつもりは無かったし、指摘されたことは至極真っ当な事しか言われなかったので、全力で受け止めます。これが元気なうちは回っていたけど、そうはいかなくなってくる。

 先輩と会議室で一対一で話している時にキツイ言葉をかけられ、泣くことはよくありましたし、休職前は改善案を考えてもそれが上手くいく自信も無かったので、ただただ「僕が悪かったです、すみませんでした…」と口にするばかり。怒られると分かった時点で気持ちは一気に落ち込んで、ネガティブオーラ全開で謝り続けるので「こっちが悪いことしてるみたいな気になる」と言われることも。

 こんな状態になってくると、起こったトラブルは全て自分のせいだと認識してしまい、自らストレスを増幅させていました。飲み会の幹事をした時に代金の精算を翌日先輩方に連絡する時、その金額が少し間違っていて、すかさず1個上の先輩から指摘のメッセージが飛んできます。結果的に、他の先輩のアドバイスが間違っていた事が原因でしたが、ちゃんと確認しなかった自分が悪いと各所に謝り倒しに行きます。

 今なら「教えてもらったやり方が間違ってたんやないかーい!」くらいのノリで受け止めますが、そうはしてくれない空気感を自分が勝手に認識して、ドツボにはまりにいく。そらストレスも溜まるし、涙も出てきます。

 メンタル的な症状ですが身体感覚的には、怒られると分かれば胸の辺りがシューンと血の気が引いて身体が冷えていく感じです。怒られている最中は、脳がギュッと掴まれるような感覚に襲われて思考が停止します。感覚的な話ではありますが、うつ病になった人と経験談を話していたら「頭キュってなるよね」と通じることもあります。

 症状はほぼ自律神経失調症
 特定の環境で症状が発生する適応障害。その症状は結局のところ、自律神経失調症の内容そのものでした。自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて色んな不都合が身体に出てくることで、僕の場合は多大なストレスが原因で、適応障害と言われる前は自律神経失調症と診断されました。

 身体的症状としては、倦怠感、不眠、動悸、吐き気、下痢や便秘、めまい、微熱、耳鳴り、など色々です。精神的には、不安感、憂うつ感、イライラ、情緒不安定、記憶力低下、集中力低下などが上げられます。当てはまる症状は多く、個人的にも納得。

 自律神経失調症はメンタル的な話に限らず誰しもが発症する可能性があって、特に夏場の暑い時期は要注意です。身体が熱くなり体温を下げようと交感神経が活発になるけどクーラーの効いた部屋に入ると身体はリラックスモードの副交感神経が優位になります。夏場、そんな環境の出入りを激しくしていると簡単に自律神経は狂ってきます。

 極端な暑さや寒さによる疲労は身体の大敵ですが、自律神経にも意識を向けて身体のケアをし続けることが、過ごしにくい季節を乗り越えるコツになりますね。

いいなと思ったら応援しよう!