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現実を理想に近づける

ヒロインが、言う。

「わたし、これまでの人生で、感謝されたことがないの」

思わずスクリーンに突っ込んでしまった。

「それはあんたが感謝してこなかったからでしょ!」

彼女は、女性から嫌われる女性の典型的なタイプで、げんにみんなに嫌われている。

「わたし、小さい頃からずっと嫌われ者なの」

それはあなたの出生の事情とか、容姿とか、が原因ではない。まるで被害者であるかのように考えているし、げんにお母さんをずっと恨んでる。違う。あなたが人を好きになったことがないから。原因はあなたにある。

チューリップのタネを植えたらチューリップが咲く。ひまわりのタネを植えたらひまわりが咲く。チューリップのタネを植えたのに、ひまわりが咲くことはない。ヒロインが言ってることの「おかしさ」はここにある。

宇宙はすべて「刈り取りの法則」でできてる。自分の植えたタネからなった実を自分で刈り取る。あるいは、他の人が植えたタネの実のときもある。これについては後で話します。

ぼくたちの日常・・・生活、仕事、育児・・・はすべて何かのタネを植え、そして刈りとる営みといえる。コンビニで買い物するときにも、レジの人に笑顔でいると笑顔が返ってくる。これ、笑顔のタネを植えたからレジの人の笑顔という実になって、それを刈り取ったわけです。

「10年以上阪本さんのお話聞いたり、本読んだりしてますが、ますます現実になってきてますね」先週、ある人から言われた。とても嬉しい。

「最初は『そんなの、キレイゴトだ。理想論だ』と失礼ながら思ってました。でも、いつかおっしゃったように、『現実を理想に近づけるのが大人の役目』ですもんね」そう、現実を理想に近づける。

みんなが、一人ひとりが、喜び、ワクワク、愛、楽しさのタネを植える。実った喜び、ワクワク、愛、楽しさを刈り取るのは自分ではないかもしれない。誰か他の人かもしれない。でも社会に暮らす誰かが、ふと刈り取ったものが喜び、ワクワク、愛、楽しさに満ちたものだったら嬉しいやん。「プラスの実」を無作為に刈り取る確率を高めることこそ、ぼくたちの役目なんだから。

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これは会社でも学校でも家庭でも同じ。一人ひとりがプラスタネを植えよう。自然に、社会全体がプラスに帯電する。理想論? はい。現実を理想化していきましょう。みんなで。

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